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知念夢子 - ちねんゆめこ
ID:1078461
MD:3753e05812326ad968b2a934c8eb42eb
知念夢子 - ちねんゆめこ
タグ:
#7
ごじかんめんばー
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生まれ・能力値
STR
CON
POW
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APP
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初期
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知識
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20
21
その他増加分
一時的増減
現在値
STR
CON
POW
DEX
APP
SIZ
INT
EDU
HP
MP
初期
SAN
アイ
デア
幸運
知識
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SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
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技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
表示
初期値の技能を隠す
複数回成長モード
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通常表示
<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
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<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
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<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
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<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
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<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
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所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
【 情報 】 某県外国立大學3年生、心理学科専攻( 中学生 - http://charasheet.vampire-blood.net/1074587 ) AB型 // 3月15日生まれ( http://365x7.net/day/0315 ) イメージカラー // ロマンチック・モーブ - #C08A9B * 一重梅 - #DE8397 * ( 薄紅 - #E87A90 ) 他PL様の探索者、三嶽夕生くんにすくわれた。わたしの命のすべてまで、永遠にあなただけのもの。 【 見た目等 】 セーラー服、そんな青春のころもで身をつつんでいたあの頃と違わず長い髪は細い背を隠している。慎ましく結って尚長さの然程変わらぬ髪は学生時代の面影を強く残したままだが、しかしその面持ちはいくらも成熟して見えた。慎ましやかながらも上につんと向いた睫毛は長く、白い頬はやさしげな桜色がそっと彩る。控えめな化粧を覚えた知念は、桃の花によく似付く甘い色合いの靴でちいさな足を飾る女へと成長した。服装に派手さは一切無く、主にブラウスや膝丈のスカートなど落ち着いた服装を好むようだ。 【 備考 】 山も谷も無く平凡な日常だけを歩んで生きるのだと、歩き慣れた学び舎の中でそう信じていた学生時代。教師からの呼び出しを受け空き教室へ向かったのを切っ掛けに迷い込んだ不可思議は、知念夢子のこころへ良くも悪くも傷を残していった。あの時感じたあらゆる事を、知念は未だに忘れてはいない。恐怖に面した際、人はあまりに無力なのだと知った事。恐怖のあまり、みずからをコントロールする事すら叶わなくなる。そんな瞬間を、確かにこのふたつの目で見た事も。──なればこそ、そんな人のかたわらへ寄り添える自分になりたいと願ったのだ。また、願わくば本来手を出すべきでは無い道へと視線を向けてしまう、そんな人を救える自分にもなれないかと云う願いすらいだいて。セラピーにはそれなりの種類も有ると知った折、知念が目を付けたのは「インナーチャイルド」。正に字の通りではあるが、対象者の"子ども時代"を重視して行うセラピーだ。成長過程たる子ども時代は実に不安定で、だからこそ悉く刺激を受けてしまう。成長しきってしまえばその全てをセラピーで補い切る事は出来ないが、それでもそっとつつんでやれる傷とて存在はするだろう。──知念には、大好きなひとたちが居る。あのやさしい皆のようになってくれたならと、少しばかり不純な思いすらいだいているのは誰にも言えまい。もう階段を飛ばして下りる事も出来ない知念に残る、ほんのちょっぴりのいたずら心だ。現在は卒業後へ向け、本格的にカウンセラー・セラピストを目指している最中。 私生活は特に可も無く不可も無くと云った具合で、平凡を極める生活の中には色恋沙汰など存在しない。大學へ通うにあたり友人の紹介で下宿先へ住まいを移したが、する事と言えば勉強ばかり。カフェでウエイトレスとして働きながら生活費を稼ぎ、残りの時間はすべて勉強へつぎ込む。多少の友達付き合いは出来たとしても、誰かひとりの為に割く時間は知念の生活に存在しなかった。年頃の娘から浮いた話も無い両親は要らぬ世話を焼こうとした事も有ったが、そんな時知念は決まって口にするのだ。「好きな人がいるから」と。だのにその相手の名前は口にしようとしないのだから周囲からは言い逃れの常套句として受け止められ始めており、見抜かれていないと信じている知念はあわい愚かしさに塗れていたか。──高校時代、そして今。稀に告白される事を経験しても知念の首が縦に振られる事は無く、未だ身も心も清いまま。故に、男女同士の生々しい話は苦手なようだ。 【 記憶 】 かえりのかい - [ 立花吹雪、虹野史哉、三嶽夕生 ] エンドロールは終わらない - [ 虹野史哉、桜町吹雪、三嶽夕生 ] みにくいワタシの子 - [ 虹野史哉、桜町吹雪、三嶽夕生 ] 振り返り坂 - [ 三嶽夕生 ] - NPC Who you are…? - [ 虹野史哉、桜町吹雪、三嶽夕生 ] エンドロールは終わらない - [ 虹野史哉、桜町吹雪、三嶽夕生 ] - 2回目、五時間目F きんぎょばち - [ 虹野史哉 ] - NPC ワイルドローズのお茶会 - [ 相木久美 ] - NPC きんぎょばち - [ 三嶽夕生 ] - NPC 祭囃子の唄 - [ 虹野史哉、桜町吹雪、三嶽夕生 ] 咎送りの徒花 - [ 三嶽夕生 ] - NPC 繋がる仲で - [ 虹野史哉 ] - NPC 月と羊 - [ 三嶽夕生 ] - NPC 平行線のアポフィライト - [ 三嶽夕生 ] - NPC 町屋の記憶 - [ 虹野史哉、桜町吹雪、三嶽夕生 ] あそぼうおじさん - [ 虹野史哉、桜町吹雪、三嶽夕生 ] - 2017年ごじめん納め アムネシアの箱庭 - [ 三嶽夕生 ] - NPC / お誕生日おめでとう✿ 鬼の駅にて - NPC[ 三嶽夕生 ] - ごじめん1周年記念日に卓ありがとう✿ 知ラナイ家 - [ 虹野史哉、桜町吹雪、三嶽夕生 ] - NPC コトワリ - [ 三嶽夕生 ] - NPC 夕色に戯れる影 - [ 虹野史哉 ] ♪ 以下、取得技能やその他の情報、大切な3人への印象など。 【 取得技能 // 中学生時代からの継続 - 心理学 】 応急手当 ✿ 学生時代の名残が少し。未だに人を見ると放っておけない節がある。 聞き耳・目星・図書館 ✿ 授業で話をよく聞き、必要箇所をなるべく漏らさず板書をする。少しでも効率よく勉強をする為に、図書室へ通い情報の整理をするのは日課。 精神分析・心理学 ✿ 専門分野。こんな学科に在籍しているからか、他科専攻の友人から相談を受ける事も屡。相手を疑っていた学生時代とは異なり、相手の心の傷を埋めようと試みる事が多くなった。 製作(裁縫)・芸術(書道) ✿ おさない頃より、ずっとへたくそになってしまった。 信用・説得 ✿ 出来れば真摯な態度で接し、人の良心に訴え掛けたいと思うが故に言いくるめるのは不得手としている。 ほかの言語(英語) ✿ あの頃苦手だった文法など、応用も利くように頑張って勉強をしたもののリスニングの機会に恵まれない。 芸術(セラピー) ✿ インナーチャイルドを主としている。( 参考:https://goo.gl/QFifjN ) 法律 ✿ メンタルセラピストを志す以上覚えておかねばならぬものの、この辺はどうにも覚え難く試験前には弁護士を目指す友人による指南必須。 【 その他 】 好きな食べ物 // 蕪の浅漬け、茶碗蒸し、杏仁豆腐、ケチャップのオムライス、ヨーグルトパフェ 嫌いな食べ物 // 納豆、空豆、セロリ、パクチーなど兎角においの強いもの 【 所持AF、セッション中に手に入れたもの 】 黒いからだに黄土色のひとみをしたテディベアと、桃色の薔薇の花 └ 花言葉には多少詳しくなった、かもしれない。【 博物学+20 】 大蛙の御守り └ 任意発動、1度のみSANCを回避出来る。 お揃いのテディベア └ 黒いからだに黄色と緑が混ざったようなひとみの、彼を思わせる子。彼の持つものにはAF効果有り。 ✿ くまのぬいぐるみ - 「わたし、なんでこの子を持っているのかしら?」 ✿ 奇妙なシュシュ - 「見る人が見れば、これは可愛いのかもしれないわね。」 ✿ ライラックとかすみ草のプリザーブドフラワー「ここでは無い何処か、貴方が残した初恋の終着点。」 【 イメージタイトル - ユリ柩 】 かえりのかい「 ぼくらを綴じ込めるための最たる教育 」 エンドロールは終わらない「 波打ちぎわはぬるま湯でいつまでも浮かんでいられそうだった 」 みにくいワタシの子「 苦しみに名前を付けたら友達になれるかも 」 振り返り坂「 色づいてくの、なんておこがましい 」 Who you are…?「 また空っぽになったらと思うとこわい 」 エンドロールは終わらない「 対角線はいちばん長いのだ、四角い三角だ 」 きんぎょばち - 史哉くん「 二度と手放さないようにイニシャルをからめておこうよ 」 ワイルドローズのお茶会「 未来を認める私でいたい 」 きんぎょばち - 夕生くん「 一番ちかくで君を好きだよ 」 咎送りの徒花「 本当のふたりきりがここにある 」 繋がる仲で「 さよならの前に手繰っておきたいおもいでがある 」 月と羊「 君が射抜いたこのぽっかりをもてあましてる 」 平行線のアポフィライト「 月の土地もってたらそこを秘密の部屋にして、キスしたかった さよなら さよなら 」 アムネシアの箱庭「 君がいる場所を○で囲めば見つけやすくなるだろうから 」 コトワリ「 桃の木の枝の分かれ目にあの日のぼくらおいてきた 」 【 → 虹野史哉 * 中学生 // 1年2組 → 2年1組 → 3年1組 】 人懐っこいお調子者さん? ✿ 違うクラスに属していたこともあり、然して交流は無かった初期。当初の印象としては、隣クラスにも颯爽と顔を出すフットワークの軽い少年と云う程度だ。誰とでも仲良くなれる軽やかさには多少の羨望は覚えるものの、別段自分自身がそうなりたい訳では無かったので自ら彼に話し掛ける機会は作らない。生徒会の多少お堅い人間然と、もうすぐチャイムが鳴るから教室へ戻ったらどうかと声を掛けるくらいはしただろうか。然しあの秋の火の出来事を切っ掛けに、彼への印象はオセロが如くくるりと色を変えることとなる。能動的な彼に引っ張られるように行動するのは多分に安心感を覚え、恐れるべき時間の中に心地良さすら感じてしまう。快活な笑みには容易くつられ、結果として教室の内にて過ごす時より幾らもにこやかに対応出来た筈。態度の和らぐ瞬間と気を引き締めるべき瞬間とを見極めるメリハリのある性格は好ましく、この頃から誰より頼もしく感じていたことだろう。また危機の欠片を察知した折には彼が誰より率先して動くことから、真っ先に恐怖に触れてしまうことを密かに危惧している。故に何かする際自分が付き添える範囲であれば付き添っていこうとの思考も、恐らくはこの辺りで生まれたか。尤も、そういった瞬間の反射は幾分遅い為出遅れが目立ってはしまうけれど。 【 → 虹野史哉 * 大学生 // img title - 終始を輪にして、鼓動を分け与える 】 絶対的な信頼を寄せられる人 ✿ 良き友人として、知念は彼へ長らく接してきた。彼の抱くこころも知らず、自分たちの間には純粋なる友情のみが横たわっているのだと信じて。無論それとて間違いでは無いだろうが、いざそこに砂糖をひとさじ加えられると途端に思考が停止するほどの衝撃を受けた。人の心の機微を自然と読み取るちからに長けた彼には、隠し事だって出来やしない。そう常々思っていたものの、それはますます顕著になったか。けれどそれしきのことで、袂を別つ関係でもあるまい。彼への信頼は砂の城のように崩れたりはしないし、頼るべき先としての印象も何ら変わりはしなかった。記憶が有ろうと、無かろうと。──学生時代は異性へややたどたどしい態度も見られたが、歳を重ねれば流石にそれも薄れて見える。見目にも内面にもより一層頼もしさを増した彼へ前を任せてしまうスタイルは相も変わらずだが、"彼だからこそ"任せられるようになったのはある種精神面での変化とも言えるか。 【 → 立花吹雪 * 中学生 // 1年?組 → 2年1組 → 3年?組 】 誰より優先して守るべき人 ✿ 虹野くんと三嶽くんのふたりは同学年、彼ひとりが下級生と云うこともあり先輩然とした行動を取る瞬間は多く有っただろう。誰より優先して危険から遠ざけ、彼の無事を確保する。友人である高橋と同じ吹奏楽部に所属しており、時折会釈するなど軽い挨拶は交わしていたが、関係などその程度。深い係わり合いはあの秋の日に漸く重ねたようなもので、その時には皆の為に懸命に頑張る姿に大層心を打たれた。守らねばと思いつつも彼の判断に嗚呼と気付かされる箇所も存在し、課題をこなし乍ら進む内に彼を頼るようにもなってくる。何かをお願いした際に了承しながら綻ぶ頬が愛らしく、今まで話さなかった事をひっそりと悔いる程。──かえりのかいに出るべく皆と戻った後、ちからを合わせ歩んだ時間は知念から彼への接し方を大きく変えさせた。彼は"可愛い後輩"と云うだけでは無いとの認識より、友人として頼る姿とて有っただろう。秋の夕暮れにつむがれた物語の、その外。やがては己の代わりに次の生徒会メンバーへ是非と、そう願い出たことも信頼の証左である。虹野くんのように頭を撫でて褒めてあげたい時もあったのだけれど、後輩と云えど男の子。子ども扱いのようで失礼だろうかと、当時から少しばかり気にしていたことはささやかな秘め事として。 【 → 桜町吹雪 * 大学生 // img title - 檸檬色した慟哭、心の臓の喪失感 】 優しいその背を支えたい人 ✿ 心優しい少年は、おとなになると同時にその苗字を変えていた。生来男子は余り下の名前で呼ばずに苗字で呼ぶことにしていたが、そういう事ならばと一歩踏み出す事を決意。吹雪くんと呼んでしまう程、知念が彼を可愛がっていたことは余りにも分かり易かろう。一層努力家の道を歩んでいた彼へは益々信を寄せるようになると同時、緊張感を伴う場面では恐らく誰より彼に対し癒し乃至はやわらかな感覚を覚えるようになった。そのほどけるような笑みは、どうにも心へ安堵を運ぶようである。昔に比べればずっと自分の意見を伝えてくれるようになったと感じては、それだけ彼にとってこの面々で揃う時間が特別なものになってくれたのだろうかと、憶測を立ててひとり勝手に喜ぶばかり。自分同様、彼にもまだ臆病な面があると思っているし、彼がどういった際に"怖がる"かも気にして行動はする。けれどそれが自分にとって隠しておきたい事柄へ繋がった際はどうしたものか、そればかりは未だに処理が下手なままだ。優しいからこそ傷付き易い人だとの認識は塗り替えられる様子も無く、彼の心を支えられたならと思っているけれど。如何せん近頃は、彼の方が精神的に強固な気がしてならない。せめてその優しい背中を、支えることが出来たら良いのだけれど。 【 → 三嶽夕生 * 中学生 // 1年2組 → 2年2組 → 3年2組 】 放っておけない人 ✿ 3年になり、初めて同じクラスになる。という設定を生やしたけれど、ダイス振ったら2年からになった。今までも松葉杖を使用する生徒の話は勿論耳にしていたし見掛けもしただろうが、矢張りクラスメイトにでもならないと声も掛け難く接触はゼロに等しい。結果的に同じクラスにはなったものの緊張も相俟って3年になり漸く声を掛ける運びとなったのだろうけれど、受けた印象としては"きれいな男の子"。この一言に尽きよう。生徒会に属した際責任感に背を押されたか、3年次は半ば強引に要らぬ気を利かせるようになった。移動の時やそれ以外、不便な事は無いかと声を掛ける程度ではあったけれど。さて、それは純粋なる親切だっただろうか。恐らくは、否。決して彼を見下していた訳では無いが、そうして良い顔をすることで無意識の内に自分勝手な満足感を得ようとしていた節はあった筈だ。──そんな自己満足の偽善も、怪奇に巻き込まれてしまえば本物と化す。後輩と同じく、彼もまたあの秋の日には守るべき対象だった。職員室で見掛けたあの化物の歩みは遅かったが、速く動かないとも限らない。手を引いて逃げるにしても限界があるとなると、彼の為にもと周囲へ注意を向けるのは極自然な事となった。だのに彼は自ら怪しげな雰囲気を感じれば突っ込んでいくし、止めたところで意味も無い。胸に芽生えたのは、若干の悔しさ。拗ねてしまいたくなるような、そんな心地にも似付いたように思う。放っておけないと思ったのは、そんな気持ちを切っ掛けとして。頼りになるとも感じてはいたが、それ以上に"ずるい"と云う印象も大きかったやもしれぬ。 【 → 三嶽夕生 * 大学生 // img title - 生を惑わせない、ひた向きな呪い 】 いちばん困らせてしまいたい人 ✿ 中学生の頃は彼が松葉杖を使用していたので世話を焼く為の尤もらしい理由が有ったが、其れが無くなってしまったのは寂しいような。けれど、彼の生活を思えば嬉しいような妙な心地だ。知念からすれば"怖いもの"にすぐ興味を持ってしまうところは相変わらずであるが故に、また倒れてしまわないかと気が気でない。感情、表情共に豊かになりつつあるように思えて嬉しく、又近頃"男性"としての優しさを多く感じるような気がしてこそばゆく思っている。然し勘違いだったらどうしようかと憂い、友人としての距離感に悩む日々だ。浮かれ過ぎないようにしないとと、自らへ言い聞かせることも屡。──正直なところ他の面々よりも彼から受ける影響が一等大きく、意識せぬ内に設ける優先順位も最も高い。未だ終わらない初恋の先。故にもっと此方を見てほしいとも願ってしまうことも無くは無いが、だからと言って女々しく守られたいのでは無く、いざとなれば強引に手を引いてでも彼を守らねばとの意気込みは満々だ。尚、普段の冷静な面は密かに尊敬している。時に大胆な切り口もまた好ましく、彼が感じた他人の心理状況に対しては大きな信頼を寄せるようになった。そんな風に彼へ信頼を寄せてはいるが、彼が彼の知り得る"何か"を此方へ教えてはくれようとはしないところは気掛かりだ。どうしてだろう、何を知っているのだろう。自分は、何を忘れているのだろう。ささやかな不安や疑念が、稀に心をささくれ立たせることも。──彼が傷付くくらいならば自分が傷付いた方がましだと思っていることは、到底言えやしない。 【 きんぎょばちのその後 】"困らせてしまいたい"と思っていたどこかいたずらな心は少しずつかたちを変え、"ずっと一緒に居たい"と云う確たる想いへと至る。素直では無い此の人は、けれど思うよりずっと皆のことをあいしてくれていた。不思議だと口にし乍ら深く情を寄せてくれていることを知れば、不安にささくれ立つ心なんて嗚呼と云う間にまるくなってしまう。今までは散々己の勝手で困らせてきてしまったが今後は彼と、そして彼らの安寧を守る為に努めようと心を強く持つのみだ。 ♪ 以下「エンドロールは終わらない」などのネタバレを含む可能性が御座います、ご注意ください。 【 エンドロールは終わらない1回目 】 知念夢子には、こころの奥底にうずめて蓋をしたひとつの想いが存在した。中学生と云う、青き春。其の最後の1年を同じ教室で過ごした、ただひとりへの恋心だ。気付けば視線は彼を追い、嗚呼何をしているのだと逸らした過日。彼に気付かれぬよう卒業まで努めては、卒業式の日にすべて置き去りにしてしまえたならと、音楽室へ残したルーズリーフに託したつもりだったと云うのに。──土の下では無くこころの奥底に留めただけでは、容易く掘り起こされてしまった。呼ばれる名前ひとつ、触れられる指先ひとつで舞い上がる自分はきっとはしたなかっただろう。皆で一緒に居るのに、彼への好意があからさまな明け透けな態度は慎みに欠ける。だのに、彼との接触を何度も繰り返した。心理のはたらきに詳しくなる為の道を志した本当の理由を話し、果てには名前で呼んでほしいともねだる言葉を向けて。熟すこと無く腐り落ちる時を待つばかりだったこころが、確かに色付く予感を感じていた。不意に注がれた視線、時に繋ぐ手から混じり合う体温。其のすべてを何の誤魔化しも無くひとえに嬉しいとそう思い、彼へ告げようと決めた台詞すら胸中にはかかえていた筈なのに。──知念夢子は、終わらせるか否かを問うましろの世界が明けた後に忘れてしまった。旅行の間に重ねた、其のすべてを。三嶽夕生を慕わしく想うこころは再び青さを取り戻し、こころの奥底へとうずめられたのだ。夕生くん、と彼の名をつむぐ口は無し。終わることなき金木犀香るあの季節へしたわすれものは、果たして此のかいなにいだくことが叶うのだろうか。尚、金木犀の花言葉は──「初恋」である。 【 みにくいワタシの子 】 無知の殻にひびを入れられ、そこからするりと入り込むおそろしさに一時は気が触れることとなる。しかしそれを切っ掛けに、かけらをひとつふたつ拾い集めることが叶ったのだから僥倖だろう。足りぬものは何か、満たされぬ心地は自らの妄想或いはまぼろしか。心は、妙なせつなさに喘ぎ始めた。( 追記予定有 ) 【 エンドロールは終わらない2回目 】 折れた骨は、治る内に多少は補強されると聞いたことがある。然れど1度も打撃を入れられた覚えの無い物は、幾ら折り重なろうと何処か不安定さを持ち得るものだ。4人で重ねたてのひらは、恐らく"そう"だったのだろう。強く握ろうとも上から圧を掛けられてしまえば皆の手はひとときほどけ、繋ぎ続けたいとの願いも虚しくはぐれてしまった。──否、その前にはぐれてしまったのは長く不安を抱え続けた女の手か。自分以外は何か知っているとの疑いを殻として、皆との間に壁を作っては信じ切ることをやめてしまっていた。彼らが己の記憶を引き摺り出そうと尽力してくれようとも思い出せぬ事実が殊更に焦燥を煽っては、やがて彼らの心に寄り添うだけの距離感を見失うまでに。彼らを支え、救えたらと願い志した道。そこで得た知識や経験は徐々に自らを辛うじてその場に居させる為の心のコントロールに用いられ、そんな状態では皆が取り乱した際に落ち着ける事叶わぬのも当然か。中学の頃から繋ぎ続けた4人の手が、初めて離れ掛けた瞬間だったように思う。──けれど、知念夢子と云う女は彼らから離れることなど出来なかった。己の無力を悟ろうとも、自分から離れようとする愚行に走ろうとも。今まで繋いだ縁を断ち切ればそれこそ立っていられないのではとの恐ろしさも有ったが、畢竟彼らが愛しくて堪らなかったのだ。瓦解の危機を感じて漸う輪へ戻る足を速め、帰って来て欲しい皆で一緒では無いと嫌だと駄々を捏ねた。大人になったと思っていたのに、少しは強くなれたと思っていたのに。──彼らと共に在る知念夢子は、いつまで経ってもひとりの少女でしか居られないらしい。 【 きんぎょばち1回目、ワイルドローズのお茶会 】 知念夢子にとって此の時間は、骨接ぎ薬にも似付く大切なものとなっただろう。先ずは比較的別行動を取ることの多かった彼とのあわいに生まれた、穏やかな時間だろうか。恐らくはお互いを尊びつつも多くの言葉を交わす時間に恵まれなかったふたりは、漸う積み重ねて来た思いを音にして伝え合うこととなる。皆を大事に思っていること、遠くに行ってしまいそうで恐ろしく思っていたこと。強く在る為のささやかだけれど重要な条件と、それから少し酸味の効いたけれどもほんのりと甘い話も。彼の初恋を知り、己の初恋を告げた。ふたりなりの歩みは、大切なものとなるだろう。──そしてまたひとたび、奇妙な出来事に巻き込まれつつも思わぬ出会いを果たしたのは嘗てのクラスメイト。久方振りの出会いは思わぬ饒舌さを生んだか、あれやこれやと言葉を重ねては笑声でその時間を彩った。互いの友人、幼馴染についてをそろりと話題に挙げては"男の子"の難しさを共感しつつ。それでも近頃は男女の成長の差に寂しさをかかえていたふたりなればこそ、通じ合うものも存在したか。時にはかしましく恋愛話にも花を咲かせ乍ら、お互いに背を叩いては仲を深めるに至った。異性との友情、同性との友情。どちらも細いかいなにいだいては、また新たに進み出すちからを十二分に蓄えたと見る。 【 きんぎょばち2回目 】 やさしい思い出で満たされつつある記憶からは、2度目の旅行の最中に得た彼との時間が抜け落ちていた。2度目のみならず、1度目の時間も然り。さりとて抜け落ちた記憶が有ろうとも、中学生の頃から今までずるりと引き摺り続けた初恋は最早呪いのように身に馴染んでいる。嘗てはふたりになると尻込みもしたが、有している記憶の中にも彼の優しさが馴染んでいれば今回は様々な質問を向けることも叶ったようだ。4人で揃えばそれぞれの進む先であったりちょっとした私生活の話はするが、此処まで彼と云う人を知ったのは初めてのように思う。今の時分のみでは無く、高校時代の話も耳にしては思わずころころと笑声もまろぶと云うもの。同様に自分自身の話もしつつ、只管にやさしい時間を楽しんだ。──四方や老後の話題が挙がるとは思ってもみなかったが、それが起因しての言葉が有ったのだから重畳か。かたちの確かな何かを渡し合った訳では無く、欠いたものをすべて取り戻した訳でも無い。それでもあの時、知念夢子はやわらかな希望を見たのだ。もう大丈夫だ、強く居られる。心はきっと、秋の空のように移ろわない。確かな信頼と思慕を胸に、彼の傍らへ在ることを希う。 【 咎送りの徒花 】 晩夏の候、彼が忙しさに身を沈めてしまう前にと外出に誘う。行き先は、初夏にオープンしたのだというプラネタリウム。電車とバスに揺られ向かうも混み合うが故に待ち時間は必至、ふたりは暫し周囲の散策へと赴いた。近くに"おばけが出るらしい"と噂のスポットが有るとなれば、散策が先か後か程度の些細な違いだっただろうけれど。やがて降り出す雨を凌ごうと身を滑り込ませたトンネルを進み、迷い込んだのはうつくしい花の園。互いにめしいやくちなしとなった時は驚いたが、僅かな回復の後には彼と共に先へ進むことを選んだ。──待ち受ける試練をひとつまたひとつと越える最中には自らの一部を犠牲にして救い合うことを繰り返し、過日の積み重ねが災いしての衝突も生まれた。無理矢理視線を合わせられた時にはひとときばかり押されたが、そこで自らの意思を飲み込む女では無い。様々な時間を経たからこそ告げることが出来た言葉は、反抗心にも似付いたか。子どもじみた一面すら見せ、また幾らか距離を縮めたかと思いきや。彼へあの冷えて青褪めた顔ばせを見せることになろうとは、誰が思っただろう。大きな両の手で握られた手を彼の額に寄せられるよろこびの深さを、まだ彼女は知ることは無い。彼に救われた命は、曰く彼のものであるそうだ。もう身勝手は許されないと知るが、そこに嫌悪はひとしずくたりとも滲まない。彼のもので在れるのなら、はぐれる心配も無いだろう。ひとつひとつ、前に進んでいた。それは彼との関係だけでは無く、知念夢子という個人の成長も然り。──こんどはぼくがきみのみみになる、あなたがいるからだいじょうぶ。あの日の音無き声は、ふたりのゆびさきとてのひらだけが覚えている。
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