タグ： きしちゃん KKCP

それなりの学歴ではあるのだが、大学卒業と同時にバンドに目覚めて中二病的バンド、「オカルトシックスセンス」を結成。 今は改名して「East Wind」 ボーカル担当。 大学のサークルでオカルトに触れたことで、中二病を発症。 いい年こいて闇とか邪悪などと言う言葉が大好きである。 ただ中二病であることは分かっているのでキャラでやっていることもあるが、テンションが爆上がりした時はその限りではない。 場面は選ぶ。 歌詞が下りてくると、唐突に天を仰いで腕を交差させる。通称エンジェルポーズ。 それが大変うざい。 意外にも歌が上手く、バンドは一応メジャーデビューを果たした。 本人たちはあまり売れる気もなくてびっくりしていたが、自分たちの中二病で金が稼げるならばと精力的に活動している。 バンドメンバーは軒並み意識のある中二病なのだが、楽器の腕は一流。 楽曲作成は本人たちの好きな言葉を並べるだけで出来るので、それぞれ自由に生活している。 一ヶ月に数回集まる日がある。 ファーストシングル「大きな世界樹の樹の下で」 改名するとこうなる　「神城 火珠」 東風 もも江：「すきだよ、いつかほんとにお嫁さんにしてね」 神城 火珠：「俺の一番大好きな人へ もうどこへも行くなよ、寂しいからさ」 事情により戸籍を失った東風 もも江と疑似的な結婚を果たす。 初めは気の合う友人だったはずが、いつの間にか恋愛感情を抱いていたようだ。 あまり表にそう言う感情を出す人間ではないが、心の中ではもも江ちゃんぞっこんラブである。 仕事の付き合いで飲み会があっても、出来る限り早く切り上げて家に帰る。 少しでも早く彼女の顔を見て安心したいという欲望が成す技である。 面と向かって好きや愛してると言う言葉は言えない性格のため、行動で示すようにしている。 滅多にないことだが、夜もも江ちゃんがトイレに起きようものなら不安でじたばたするだろう。 ある意味依存していると言ってもいい。 燕を飼っている。 ルビー #ae003a 【　仰ぎ見る遡行を通過して　】 　彼は自分がゲーム盤上の存在だと自覚した。 　しかし、それで彼の中の何かが変わることはなかった。 　もも江とともにいて、この世界を生きている。 　それで十分だと、火珠は思っている。 　ただ肉体的な面ではそうも言ってられず、現在は左腕を失った状態である。 　歌うことも、歌詞を書くことも出来るが、近々ライブやTV出演などは控える予定だ。 　悪目立ちを避けるためということもあるが、曲よりも見た目に注目されたくないという理由が一番である。 　ただ、外へ出ることが怖くないと言ったら嘘になる。 　高い所や、ビルに囲まれている場所、家などの安心できる場所から離れた所へ行くと少しだけ寒気がする。 　自分の腕があった場所が、少しだけ痛むような――そんな恐怖症には足り得ない程度のものだが、少なくとも好んで行かなくなるだろう。 　ちょっとだけ、強がって笑うことも増えただろう。 　もも江を両腕で抱きしめられないことを悲しく思うこともあるだろう。 　一言言えるのは、影は差してしまったが、彼は彼であるということだ。 　それだけは、間違いのない事実である。

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