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あまつげ きょうこ(誕生日9月29日)
ID:1177023
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あまつげ きょうこ(誕生日9月29日)
タグ:
3馬鹿と愉快な仲間たち
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生まれ・能力値
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その他増加分
一時的増減
現在値
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初期
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幸運
知識
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SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
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技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
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初期値の技能を隠す
複数回成長モード
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<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
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<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
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<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
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通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
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<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
%
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所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
【前回までのあらすじ】 医者の家に次女として産まれ、日系人の父とイギリス人の母を持つ。 幼い頃は笑顔をよく見せる活発な性格で、男の子とよく遊ぶような娘だったが とある日に友人達と少し遠くの街まで探検に出かけた後、彼女だけが行方知れずとなる。 数日と経たずに街外れの草原で佇んでいた所を親族関係者に保護されるも、別人のように感情の起伏が少なくなり 交友関係も最低限に済まし時間を惜しむように父親の書斎に齧り付いて医学に関する本を読み漁るようになる。 元々成績も良かった事も重なり高認度試験に合格、飛び級で医師免許を獲得。 日本にいる父の友人が病院の経営難に陥っている事を知るとすぐさま環境改善を図るために両親を説得。 父より日本語を教わった後に日本で国家資格を取得、兵庫のクリミア・ホスピタルへ就職した。 立地による不具合・院内環境の見直し・受け入れ状態の明確化などのアドバイスと、院長を含めた再教育を実施し わずか半年で県内での評判も改善された。 引き続き彼女によって院長を任されている父の友人は「小さい頃に会った時とはまるで別人で 子供の身体に別の誰かが入り込んでいるようだ」と語ったという。 とある日に「故郷へ帰らなければ、あの場所へ帰らなければ、人を救わなければ」と鬼気迫る走り書きを残し 忽然と姿を消した後、半月後には瀕死の状態で病院に担ぎ込まれる事態となってしまったが それを境に少しずつ年相応の感情を覗かせようになり、現在は私生活にも興味を示すまで回復している。 最近ではRineで友人とも連絡を取っているようで、知り合いが入院した時も特に献身的だったようだ。 《特徴・職業特記》 [1th Anniversary] 職業ポイント+20,興味ポイント+10進呈 ⇒英語+30(日本に慣れすぎたのである程度覚え直した) [3-9]スポーツ万能]:4つの運動技能にボーナスが付く。(1つに20%/3つに10%) ⇒<キック>+20 <回避><登攀><跳躍>+10 [6-3]鋼の筋力]:ダメージ・ボーナスが1段階向上する(0→1d4へ) [職業:医師]:DEX+1 《特殊行動》 『武道:空手』:自衛のために習得した徒手空拳の格闘術。 <こぶし>+<武道:空手>両成功により<こぶし>のダメージが倍(1d3+db⇒2d3+db)になる。 <武道>空手(60以上)にて、3種類の特殊行動が可能になる。 バックアップ用コピペ[cbrb(81,64) 【こぶし+武道:空手】] 1.『ラッシュ』: [武道]成功時、ダメージロール前までに宣言することで発動可能。 ラウンドの最後に追加で<こぶし>+<武道:空手>攻撃を行える。 追加攻撃にも、相手は受け流し/<回避>を使用できる。 追加攻撃にも、相手は<武道>受け流しを使用できる。 *ノックアウト攻撃には使用不可。カウンター/フェイントと同時には使用不可。 2.『フェイント』:攻撃技能使用前に宣言することで発動可能。 <武道:空手>×2に成功した場合、相手の受け流し/<回避>を消費させ 更に2度目の攻撃を受け流し/<回避>をされずに行える。 相手が受け流し/<回避>共に消費済の場合も1回目の攻撃は不発となる 相手は1回目の攻撃に対し<武道>受け流しが使用でき、成功した場合 フェイントを見破った事になり、2回目の攻撃も不発にする事ができる。 *ノックアウト攻撃にも使用可。 カウンター/ラッシュと同時には使用不可。 フェイント使用者は、フェイントを行ったラウンドで通常通り受け流しをして良い。 3.『カウンター』:<武道>受け流し/<回避>行動時に宣言することで発動可能。 <武道>受け流し/<回避>を×2回成功した場合、相手の攻撃をいなす/避けた後 即座にダメージロール<2d3+db>を行う。 1回でもクリティカル成功が入った場合に限り、相手はカウンター攻撃に対して 受け流し/<回避>を行えなくなる。 1回でも失敗した場合、<武道>受け流し/<回避>自体に 失敗した扱いとなり、通常通りのダメージを受ける。 *ノックアウト攻撃にも使用可。ラッシュ/フェイントと同時には使用不可。 【受け流しについて】 <武道>受け流しを使用することによって、リーチの短い近接武器なら受け流すことができる。 ナイフ等には触れず、刃物を操る腕などを直接押さえることが出来るため。 【ノックアウト攻撃について】 1.ノックアウト宣言をして、素手技能・鈍器系武器にて攻撃を行う。 2.ダメージロールをした後、その数値と攻撃対象の耐久力とで対抗ロールを行う。 3.成功すれば対象は意識不明となりダメージも出ていた値の1/3(端数切捨)となる。 4.失敗すると意識不明にさせられず、通常通りのダメージを与えてしまう。 《面識》 ・赤星(K1) ・板倉(K1.K9) ・神崎(K6) ・國枝(K5) ・黑霧(K5.K6) ・西園寺(K2.K7) ・佐々木(K1.K2) ・新香(K3.K5.K7.K9) ・伊達(K4.K8′5) ・八王子[金](K2.K3.K6) ・八王子[銀](入院時に顔は見た) ・矢頭(K2) 《神話生物との遭遇履歴》 ・ゴグ=フール(全体像の一部)(K3) ・ニャルラトホテップ(人間の姿)(K4) ・ゾンビ(K5) ・アイホートの雛(K6) ・アトゥ(全体像の一部)(K7) ・吸血鬼父アンドレイ=ヴラド[Andrei=Vlad](K9) ・吸血鬼母ラモーナ=ヴラド[Ramona=Vlad](K9) ・吸血鬼姉エレン=ヴラド[Ellen=Vlad](K9) ・吸血鬼弟エリック=ヴラド[Eric=Vlad](K9) Karte1.悪徳の住人 16th April 2017 容態:《健康》 同席: 板倉(こちらにも明確な落ち度はあったが、何かと敬遠される) 佐々木(眼を見張る怪力の持ち主) 赤星(良識人。 感受性も豊かで好感が持てる) 状況:故郷に帰る途中で野宿をしていた時に、久しぶりに夢を見た。 とても奇妙な夢だ。 あんな出来事は生まれて初めてのはずだ。精神疾患による悪夢の気を疑ったが、現状確かめる術はない。 しかし夢とは思えぬとても生々しい出来事だった。 精神科には少々疎いが、夢の内容を記載する事が何か改善に繋がるかと 簡素ながら内容を記録しておこうと思う。 黒い獣のような存在に、生命を冒涜する悪魔的存在など、実にオカルトな内容だった。 今度ベッドで寝れる日があれば、少し長めの睡眠を取る必要があるだろう。 Karte2.知を孕む母よ 28th May 2017 容態:《健康》 同席:矢頭(応急処置による命の恩人。 その処置には眼を見張るものがあった) 八王子[金](八王子家の御令嬢。西園寺と知り合い) 西園寺(西園寺家の御令嬢。露出癖の精神疾患が見受けられた) 佐々木(2度目の遭遇。鹿を滅多刺しにしたという噂も) 状況:故郷へ帰る途中に遭遇した内戦にて医療行為を行っている最中、再び奇妙な夢を見た。 手記に書かれていた名前と同名で同じ顔の人物が再び現れ、さらにはこちらの事をはっきりと覚えていた。 自分の夢なのだから、そんな事が起こっても当然なのかもしれない。 しかし、これは夢ではなく間違いなく現実に起きたことなのだと、私は確信することになった。 眼が覚めてからも確かにそこにいる夢の中の人達、私の重傷箇所の一致、故郷を目指していたはずが日本、それも兵庫の山中への異常な距離の移動。 経緯は最後まで解らず終いだったが、脳を腹に移植させる施設、2mはあろうかという狐、喋る狸…。 不思議な出来事の連続を考えると、気を失っている間に移動させられていたことなど些細な問題かもしれない。 傷のこともあり、院長に問い詰められることになったが、これまでの経緯を正直に説明しても 黙って飛び出してしまった前例もあり、おそらく私は精神病棟に送られてしまうだろう。 黙っているほうが賢明だと考え適当にはぐらかしておいた。 それと傷についてだが、「肉が食い千切られてなかったことも幸いしたが、応急処置が完璧だったため 治りは早いだろう」と言われた。 たしか矢頭 印輝という男に助けられた気がする。彼は医学に精通していたのだろうか? どちらにしても、命を救われた礼は返すべきと私は考える。 (追記)彼の所属するナンバ大阪の試合を他の患者が観戦していたため、同席させてもらった。 サッカーには詳しくないが、得意なはずのヘディングシュートを極端に嫌っているようだと 指摘を受けていたため、今回の件で怪我をしていたのではと所属先へスポーツ用品と招待状を送り お返しにと彼が見舞いに訪ねてきたところを、当院に通院するよう促しておいた。 これで礼は果たせただろうか? Karte3.*ゆけむりのなかにいる* 平成29年7月30日 容態:《健康》 同席:(NPC)八王子[金](2度目の遭遇。スキンシップが多い) 新香 真紀(哀しい眼をしている方) 状況:入院生活にも慣れてきたところ、入浴前に怪異と遭遇した。 今回は八王子[金]も同じ怪異に巻き込まれたらしく 現実に面識がある人が現れる初めてのパターンだった。 これで通算三度目となるが、自己分析のために始めたこの手記も、怪異の記録書の様相を呈してきた。 以前のものも全て今回のような怪異なのだとすれば、私が選ばれている原因は何なのだろうか…? しかし「謎の大浴場で文字を浮かび上がらせるアヒルの家族を助けつつ、 綺麗な碧眼とは裏腹に獰猛な触手との攻防を繰り広げた...」と一口で説明すると どう見ても悪夢にうなされる精神疾患者の日記のようだ。 しかし何度も書くが、これまでのことはやはり現実なのだと確信している。 私は正常だ。 そういえば八王子[金]からはとても熱い視線を受けていたような気がするし どことなくボディタッチが多かった気がするが、常軌を逸した出来事に続けて遭遇し 取り乱してしまったのだろう。 多分。 Karte4.MAD CRAZY MASTER 平成29年9月17日 容態:《健康》 同席:伊達 巻太郎(脚に障害を持ち、空を見るだけで天気が解るという。空を見ると怪異に見舞われるらしい) 状況:ここ最近謎の急患者が急増し、治療に掛かりきりだったため、不用心にも自宅の風呂で眠ってしまっていた。 しかし眼が覚めると怪異に襲われており、再び脱出を余儀なくされる。 今回は、GMと名乗るタキシードを着た謎の人物のお遊びに付き合うこととなり、 後に遭遇した伊達 巻太郎との協力で無事脱出することができた。 様々な色の扉を潜り、五臓六腑の単語が焼印されラッピングされたクッキーを集め、 「五臓六腑を満たすような賭け」に辛勝、更にイカサマまで見抜くことが出来た。 夢の中にあった珈琲店のマスターの聴取と同じ去年起きた惨殺事件が現実でも起こっており 犯人は逮捕されたものの店は取り壊し。 以前の常連客は花や手紙を手向けに赴いている様子を偶然ニュースで見たため、翌日花を手向けに行ってみた。 店内には白黒の猫と「珈琲も飲めずお喋りもできずで約束は果たせなくてすまないが、僕を見かける事があれば 声をかけてくれると嬉しい」というメッセージが残されていた。 誰かのイタズラだろうか、それとも夢の中であった穏やかなマスターが残した言葉なのだろうか。 白黒の毛柄を持つ猫をタキシードキャットと呼ぶらしいが、きっと偶然だろう。 …それにしても、あの珈琲店に脚が向いたことには自分でも驚いている。 何故かは解らないが、弔う必要があるのではと感傷に浸っていたように思う。 以前ならこんな気持ちになることはあまり無かった、ような気がするが。 Karte5.きさらぎ駅にて 平成 月 日 容態:《健康》 同席:新香 真紀(現実で出会うのは初めて) 國枝(スカーフェイスの男、頼もしい人) 黑霧(ゲーム会社の重役だという) 状況:院長の知り合いが運営している介護施設が人手不足のため 外科の指揮を伊坂さんに任せ臨時で応援に向かった。 「患者さんと精神的に触れ合えば、君でも学べる所があるよ」と推薦があっての事だが 正直何かを得られた実感は無かった。 しかし患者側の評価から見れば悪くはないらしく、 最終日に広島で行われる花火大会に施設の方と一緒に見に行こうと誘われた。 冬に行うのは珍しい上、あの爆音に少々不快な思いはしたものの、大変綺麗な景色だったのは確かだ。 反対方向の電車に乗った私へ、車椅子に乗っていたご婦人から 「きさらぎ駅に迷い込まないよう気をつけるんだよ」と 冗談(らしい)を口にされたが、まさか本当に迷い込むとは…。 きさらぎ駅というのは日本ではメジャーな怪異のようで、色々な噂がインターネットでは流れているようだ。 そう考えるとこれまでの出来事は全てそういったものの仕業なのだろうか? 動く死体に怪しげな太鼓音…。 今にして思うとなんだか不気味な感じがする。 しかし深く考えて医療行為に支障が出ると問題だ。解決策も思いつかないため、あまり考えないようにしよう。 そういえば、車椅子のご婦人といい迷子の少女といい、初対面で敬遠されるのには慣れていたつもりだったが、 ああいう状況で孤立を招くのは危険だ。 ましてや今回は子供だった。 今後は治療による必要行為以外にも、 笑顔を作ったりコミュニケーションを取ることも必要になるかもしれない。 正直気は進まないが。 Karte6.選択の館 平成29年11月29日 容態:《健康》 同席:黒霧(探索中に突如何処かへと姿を消す) 神崎(義足の女性、急患となった) 八王子[金](街でばったり会った) 状況:早苗が死んだ。 その現実が鉛のように、私の心に覆いかぶさってくる。 正直なところ、当時の私にとって学校生活で思い出されるのは、 何かに突き動かされるように、噛り付くように医学に打ち込んでいた記憶ばかりで 久しぶりに会って話をするまでは、彼女のことを思い出すこともなかった。 『患者さんの気持ちも考えた方が良いよ』 少し前にも、院長にそんなことを言われていた気がする。 私は、人の命を救えさえすれば、命を繋げることさえ出来ればそれで良いと、今まで治療を続けてきた。 だからこそ、彼女が何か冒涜的な存在に蝕まれてしまっていた事実に、 医者としても、友人としても、気付くことが出来なかった。 そしてその結果、友人である彼女を、目の前で死なせてしまった。 夢であってほしかった。 身体ばかり治してきた私には、彼女が助からないという事実のみが、皮肉にも一目で解ってしまっていた。 でも諦めきれなかった。 何か手はあるはずだと、命を繋ぐ方法があるはずだと。 ...しかしそのせいで、彼女の今際に発した言葉を、私は取りこぼしてしまった。 なんと言いたかったのだろう。 何を残したかったのだろう。 私は友人として、それを受け止めなければならなかったはずなのに。 考えてみれば、自分が大怪我を負ったときから、こういったことが起こっても不思議ではなかったはずだ。 この奇妙な体験を繰り返している内に、何処か慣れのような、油断のようなものがあったのかもしれない。 そして早苗に続いて、黒霧さんも安否不明の形となってしまった。 表向きは行方不明ということになっているが、あの恐ろしい屋敷から出た形跡は見つかっていないらしい。 神崎さんの重傷を優先して脱出してしまったが、身近にいながら気付けなかった私にも責任がある。 もう、自分の前で誰も死なせたくない。 彼女の死を、彼の身に起こった出来事を、無駄にしないためにも。 karte7.僕が邪神召喚阻止するなんて、そんなの聞いてない 平成30年7月29日 容態:《健康》[油の染みた護符][匂い袋のお守り(戦闘技能1d3⇒空手+3)][RTA報酬:CON+1][役割報酬:DEX・EDU+1] 同席:西園寺 葵(乗馬・射撃・魔術(?)まで扱える万能。 脱ぎ癖は矯正できたようだ) 新香 真紀(弟が行方不明の過去を持つ警察官。何処かで見覚えが…) 状況:あれから、早苗が亡くなってから、半年が経った。 何か法則性があるのか、奇妙な体験はぱったりと途絶え、病院で医療行為を行う日々が続いていた。 あの出来事からは無理に治療を強制することを控え、患者の気持ちを考えるように努めている。 院長や伊坂さん、郎亭先生からのアドバイスも、少しは身に付いてきているだろうか。 最近は同僚との会話も増え、お盆前に連休を取ったほうがいいとアドバイスを頂いて 2泊3日の温泉旅行を薦められた。 温泉旅行なんて初めての体験で、心なしか楽しくなっていた自分がいた。 こういった気持ちは子供の頃を除けば、本当に久しぶりだった。 更に稀有な巡り合わせで新香さん、西園寺さんとも同席する形になった。 その後あえなく怪異に巻き込まれる事となったが、 その後の温泉旅行としては、とても楽しい思い出となった。 医療行為以外であんなに時間を忘れたのは本当に久しぶりだ。 痛みを伴う冷泉に2度も浸かっていた新香さん、嗜む程度とは思えない馬術の腕を持つ西園寺さん。 最近どうも打たれ弱くなっている気がする自分にとって、この二人といると安心すら覚える。 早苗にとっての私も、こういう存在であれていただろうか。 これが友人というものなのだろうか。 結局最後まで言えず終いだったが、あの二人にとって私は、友人になれていただろうか。 さて、旅行も終わりだ。明日からまた患者が待っている。 今日は長めの睡眠をとって、ゆっくり休むとしよう。 karte8.瑠璃島 平成30年8月18日 安否:《生還》[猿でも解る、漢の料理 -総集編- 料理+50] 同席:西園寺 葵([新香][八王子(金)]の時期が合わず、今回は2人での旅行に) 伊達 巻太郎(西園寺と面識有。新香さんの面影があるような…?) 状況:気が付くと、知らない天井だった。 いつまで眠っていたのかわからない。 カレンダーは既に9月に変えられており、半月ほど眠り続けていたようだ。 ...いや、眠らされ続けていたのかもしれない。 私は情緒が不安定な状態にあり、患者とは思えぬほど抵抗した覚えがあるからだ。 身体も動きが悪く、頭も覚束無い。 手荷物が近くにあったため、頭を整理しようと、この記録は残せているが この手も筋肉疲労のように震えてしまう始末だ。 私自身の体調から診て、恐らく鎮痛剤の類を投与されていたのだろう。 あのおぞましい怪物を正面から相手取ったのだから、精神が不安定になっても仕方ない事だ。 あの館で...................... ...? あの館で、他の方と一緒に、あのときのように、脱出の手立てを、考えて 怪物を撃退してから、…記憶が飛んでいる、気が付いたら運良く助けが来て 私と他の...西園寺さんと.....伊達さん...を...ボートに... 伊達さんは...? 違う、伊達さんはボートに乗っていない。 いなかった。 見当たらなかったんだ。 あの時彼は何か様子がおかしかった。 尋常でない猛獣の一撃を受けていたが、私の治療で傷は完全に塞ぐ事ができた。 完璧だった。 完璧だったはずなのに、手応えの無さが、奇妙な違和感が拭えなかった。 嫌な汗が止まらなかった。 西園寺さんの治療をしている時もそうだった。 あれだけ動けているのだ。 異常な回復力に感じられたが、きっと大丈夫だ。 そう自分に言い聞かせていた。 そんな楽観的な思考のせいで、結果的に彼の安全を担保できなかった。 早く医者に診せるべき必要が迫られているはずだったのに。 一刻も早く病院に連れていかなければならない患者だったのに。 私は、私は、わ、わた し は ま た 人を、 karte8'5(???) 平成30年11月4日 安否:(伊達が)《生還》 同席:伊達 巻太郎(あれから何処にいたのだろうか…?) 状況:彼が生きていた。 あれから三ヶ月も経っているのに、軽度の低体温症と栄養失調による胃の収縮で済んでいた、信じられない。 でも生きてる。 生きていてくれた。 良かった...。 しかし、いったいどうやって? 以前にも常軌を逸した謎の長距離転移のような現象を体験した事もある。 彼も何か得体の知れない現象によって、命を繋ぐ事ができたのだろうか? いや、そんなことは良い。彼が生きていてくれただけで、本当に良かった。 しかし、私も彼も特異な事象に巻き込まれている身だ。 院内で同様の事態を受けた経験もあるため、この場所も安全とは言えない。 皆に説明したところで納得させられるとは思えないし、それにより被害が拡大する危険だってある。 万に一つでも命を繋げたのだから、彼の姉に会わせるまでは、私が是が非でも彼を護らなければ。 彼の健康と安全を脅かす存在に単身で引き合わさないためにも、院内では常に眼を光らせておく事にしよう。 それにしても、生きていた。 本当に良かった。本当に……。 そうだ、西園寺さんや新香さんにも伝えておきましょう。彼の無事を。 karte9.ご主人様は吸血鬼! 〜新米執事メイドの奮闘〜 平成30年12月9日 安否:《生還》(非致死量の失血による昏倒有、幸いにも緊急搬送され事なきを得る) 同席:板倉 縞夢(吸血にも屈しない膂力の持ち主) 新香 巻乃(姉弟の再会を果たせて良かった) 状況:《猿でも解る、漢の料理 -総集編-》。 以前は辛くて開けられなかったこの本で、最近は料理について学んでいる。 同僚から薦められた時、手元にあった本がこれだけだったため、読み解き実践してみているがやはり難しい。 「料理は種類を増やすより調味料の選択肢を増やすべし」と書かれていたこともあり、 お昼休みに近くのスーパーへ向かっていたところ、今回の怪異に見舞われた。 アンドレイ=ヴラドと名乗る吸血鬼に専属使用人として選ばれてしまい、 身辺周りの世話を強要、更には罰として吸血を行われてしまう。 彼らの家族愛の強さは、それらに疎い私にも伝わってきたが、 殺人とも変わらぬ吸血行為は看過できるものではなかった。 血抜きのために死体を切り刻んだ私も、同類なのかもしれないが…。 幸い、板倉 縞夢と名乗る男性と新香さんの協力によって今回も無事脱出を果たせた。 気になったので以前の手記を確認してみたが、どうやら板倉さんとは面識があったようで、 やはり怪異の経験があると、謎の現象や信じがたい体験への順応力も高いようだ。 それにしても吸血鬼による吸血行為…。 何か悪い病原菌に感染しているか不安だったが、 それよりも失血量が異常だったため、思わず死を覚悟してしまった。 私は、まだ死ぬ訳にはいかない。まだまだ数多くの患者が待っているのだから。
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歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました
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