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シュトラール 彼女曰く、光の集合体 彼女自身自分がいつ生まれたのか、自分が一体何者なのか、 正確には理解していない、らしい。 「そんなこと気にしてどうするのさ？ニンゲンは目の前だけ見てたらいいんだよ」 彼女は私が任された調査対象であり、 その彼女が目の前にいるのだから聞いたわけだが…… はぐらかされては仕方がない。 彼女に話す意思がないのなら無理に聞くことも出来ないだろう。 彼女の能力は、自身の身体を光として操ること。 その身体を駆使して動き回り、敵を翻弄する。 駆け抜ける閃光とはよく言ったものだ。 「別にそれだけ。後は……」 ふと彼女の姿が揺らぎ、青年の姿が現れる。 「これくらいしかできないよ」 と、これまた青年の声で言う。 『これ』の正体を知らなければ騙されてしまうだろう。 光の塊である彼女……いや、『これ』は見た目も声も能力で、「そう見える」ように光をねじ曲げ、「そう聞こえる」ように音を操っている、らしい。 調査開始直後は、ふと目を離した隙に全くの別人に変わって私を驚かしたものだ 「気に入ってるから、何かない限り暫くはこの姿かな」 と元の金髪碧眼の少女の姿に戻りながら言う。 まったく、見た目だけは可愛らしいのに中身はロクなものではない。 「あー、今ボクの事、ヘンな目で見てるでしょ」 ……本当にロクなものではない。 レネゲイドビーイングにはよくある事……なのかも知れないが 「それで？もう終わりなら帰ってもいい？」 最後に一つだけ、彼女の目的について聞いておこう 「目的？うーん……メジャーデビュー？」 そう言い残して彼女は帰ってしまった。 一体何にデビューするつもりなのか…… 本当に彼女が考えていることは分からない。 もう少し調査を続ける必要がありそうだ －－とあるUGN研究員の手記

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