タグ： 陸奥ゴロウ

「白金 診琴。若輩者だけど、UGNN市支部長なんてものを勤めさせてもらっているわ」 「私の前で、誰一人殺させてなるもんですか」 生まれた時から、両親から望まれていなかった。両親からの愛情はなく、それどころか嫌悪ばかり。 極めつけは保険金が欲しいから、という理由で私を道路へと見つからないように突き飛ばすほどだ。 そのせいで、私の半身。…嘘偽りなく、体半身は道路を走る大型トラックに潰されぐしゃぐしゃのミンチになった。 その際『死にたくない』と強く願ったおかげか、あるいはそのせいでなのかは分からないが、この力…こんな力に目覚めた。 そして、ＵＧＮへと引き取られたが私の腕や体は元通りにはならなかった。 ・・・その代わりに、こんな可愛くもない機械の体が埋め込まれた。あの時の研究者の人の顔はよく覚えている。怖かった。 力を扱えるようになってからは、その力を利用してＵＧＮのサポート。裏方として様々なサポートに徹していた。 だが、ある日上司に呼ばれ、何を思ってなのか支部長なんてものに任命されてしまった、拒否権なしで。 ・・・正直、簡便してほしいものだ。・・・でも、任命されたからには、私が出来る事をしていかないとね。

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