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「腹が減っているのか、魄。 喰ってもいいが、腹を壊しても知らないぞ」 数ヶ月前に開店した面影島ただ一つの癒しスポット、猫カフェ「アーネンエルベ」の店長を務める青年。黒髪は程よく切られ、いつも眩しそうな眼をし、とにかく美形。島の女性からは猫より人気。 紳士的な性格で何事も優しく受け止め、客の人生相談のようなこともしている。おまけにスマイル0￥。 一匹の黒猫に随分と懐かれており、いつも肩や膝に乗せている。 国内有数の名門、T大学を卒業した彼がなぜ猫カフェの店長なのかは面影島七不思議の一つに加わりつつある。 というのは表の顔。 常我嵜 弓斗(じょうがさき ゆみと)はUGN面影島支部の支部長を務めるオーヴァードだ。支部の表側が猫カフェに改造……ではなく、改装されたのは彼の趣味である。 高校生の頃オーヴァードに覚醒。当時、存在すら認知されていなかったウロボロスシンドロームに感染した特異な存在。大学に通いながらイリーガルとして活動し、卒業後、正式にUGNエージェントとなった。 オモヒデ様を巡るあの「面影島事件」に関わった経験があり、事件後にその功績が認められ、空席になった支部長の座に就任した。あとアクターズとかいう奴らに襲われたりした。やめろショッカー！ 冷静沈着で達観した司令官タイプの人間。いかなる場面でも合理的な判断を下す、という覚悟を決めているが、実際のところ情に溢れた性格なのでとても合理的とは言えない。甘ちゃん。 服装は、猫カフェでは青のエプロン、任務中は黒のスーツ。 自身の影を“飼って”おり、よく勝手に影の中から黒猫の姿を取って出てくる。名前は“魄(はく)”。真っ黒なのにハクとは、これ如何に。 能力は、空間に擬似的な虚数空間の裂け目を生じさせ、対象をガオン！！と空間ごと削ってしまう攻撃特化能力。虚数空間にゴミを入れたり、ちょっとスリリングな瞬間移動なども出来る。魄の口がガバッと開いて丸ごと虚数空間に繋がる荒業も披露する。 コードネームの由来は敵の肉体がゴッソリと削り取られ、三日月のようになるため。

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