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若いころから親に捨てられ、ゆく当てもなくさまよっていた瞬。 食べるものもなく衰弱しきった瞬はある男に声をかけられる。 その男は白いハットに白のタキシード、右目にかけたメガネがよく似合う。 彼は、マジックを生業としているらしい。 連れられた部屋には若いころの写真や、さまざまのマジックの道具？宝石のようなものまでおかれている。 命の灯が尽きるであろう寸前に拾われた瞬は、その男に感謝した。 そして、男の跡を継ぐ、マジシャンになると決意する。 いく年が過ぎ去り、瞬が18になったある日のこと、男が瞬の前から突然姿を消した。 おき手紙には、 「仕事の依頼が入った、とても大事な仕事だ。いつ帰ってくるかはわからん。部屋は好きに使ってもらってかまわん。それじゃ行ってくる」 と簡潔に書かれているだけである。 師匠が消え、静けさが増す小屋で瞬は修行をし続けた。師匠の帰りを待ちながら・・・。 2年たっても帰っては来ない。 瞬は、師匠を探すため旅にでた。自分を救ってくれた彼の跡を本当の意味で継ぐために。 瞬は今日もマジックをその手に旅を続ける。

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