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夢の子。良く人をだましたりちょっかいかけたりして嘘を吐くのが大好き、それと、何よりも花が大好き。 よく兄と花畑を見に自転車に乗せてもらって一緒に花摘みをしていた。 だがある日、いつものように花畑に行こうと自宅前の道路に出た瞬間、 大型トラックに撥ねられ電柱に頭からぶつかりトラックの下敷きになった。 そのあとトラックの運転手は気が動転し無理にどかそうとし、トラックを後進したり前進したり、繰り返した。 だがそれは下敷きになっている少女の命を消すには確実な行動だった。 そのあとトラックの運転手は逃げたし、その場には見るも無残な少女の姿があった。 少女は消えかける自分の命を振り絞り、兄を呼んだ、だが、それは声には出ていなかった。 「お兄ちゃん……私、大丈夫…」 最期の嘘だった。

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