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夢の子。少女は不思議な夢をよく見た。それは色んな女の子が泣いている夢。いつもいつも可哀想だと思っていた、ある日の夢。自分の身体が自由に動いた。 不思議な感覚、不思議な世界、それだけで少女は心が躍った、だが、そんな夢の中で泣いている少女達がいる、どうにかしようと、どうにか笑わせてあげようと、 必死にいろいろ探してみたり、笑わせようとした（現段階SAN 10）だが、一人たりとも笑ってはくれなかった、ずっと泣いて、泣いて、泣いて… だんだんと、自分すらも辛くなっていき、そんなことなら夢にいなければいいんだ、夢にいるから泣いてしまうんだと、思い込み、少女達を、救って（殺して）いった。すると、考え通り少女たちは消え、泣く声は聞こえなくなった。少女は理解した、こうやってやれば解決できるんだと、こうすれば救えるんだと…。（現段階SAN 1) そんな夢の中で兄を見つけた、兄は必死に何かを探してどこかへ走り去ってしまった。どこにいったのか探してみるもどこにもいなかった、ずっと探し続け、 夢の住民にも聞きながら探し続けた、そして、少女の夢世界にひびが入った。それはどういうことなのか。バリッ、そんな音が夢の世界に鳴り響く。 少女は何が起きているのか理解できずただ兄を探すだけだった、そして、少女は夢の住民に殺された。その夢の住民は、泣きそうな声で言っていた 「うろう…何故お前は夢に来たんだ…」 「…たのしいからだよ。…わたしがみんなをすくってあげたんだ、だからもうないてるこえきこえないでしょ？」 「…………馬鹿者。」 少女は自分が涙していることに最期まで気づくことはできなかった。

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