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表向きは個人経営の画商を営む冴えない男性。 だが本当の姿は美術品を専門に盗む「怪盗サンダー」その人である。 青く美しいものが好きで、空や海といった自然の「青」を特に美しいと感じている。 そのため、そういった風景画などを個人的に収集しており、正規の手段で手に入る場合は表の顔である画商として、 どうやっても手に入らない物は本当の顔である怪盗として盗み出し、収集している。 幼い頃にうっかり望遠鏡で太陽を見てしまい右目を失明、その為普段は右目を眼帯で隠している。 おかげで不気味に思われたり中二病患者だと思われたりと、なかなか苦労しているご様子。 国際刑事警察機構の長門刑部とはルパンと銭形のような腐れ縁。 捕まって刑務所に入ってないという事はそういう事である。 あーばよー、とっつぁーん！ ゲルテナの作品のうちの名作「蒼天の風」という絵画が展示されると聞き、サンダー名義で美術館に犯行予告を送付。 「蒼天の風」はゲルテナが晩年に手掛けた作品で、様々な「青」を多用し、空と風のイメージをゲルテナ風に表現した絵画である。 その絵は見る者の正面に強風が吹いたのかと錯覚させるような強いインパクトがありながらも、 朝露の水気をはらみつつ優しく頬を撫でるような風が吹いているようにも感じさせる、不思議な作品である。 「青」い「自然」を求める木曾川がこの絵画を狙わないわけがない。 果たして、木曾川はこの絵画を無事盗み出すことができるのであろうか…？

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