タグ： よつば

「いらっしゃいませ、どちらをお探しですか？」「御免なさい、この髪のせいでよく間違われるんですよね」「…それが、何か？」 　控えめに言って(元)御曹司。没落貴族と呼ばれている(近所の井戸端会議談) 　一人称：僕｜二人称：あなた、君(ごくまれにお前)｜基本敬語だが、気心が知れた相手には崩す 　男性にしては髪が長く、よく後ろ姿だけだと性別を間違われる(髪に関しては放置していたため、単に切るタイミングを失っているだけである) 　普段の物腰はとても柔らかいが、激情に駆られると態度が途端に冷たくなったり言葉遣いが荒くなったりすることも。 　また、負の感情を表に出すときは決まって家族関係のときであり、興味本位での噂や出歯亀を非常に嫌っている。 　家族構成は父・母・弟が二人おり、実家は先祖代々から続いていた大手の老舗企業だった。世間でいうセレブ。 　多少剛腕な経営などにより周囲からは「貴族様」などといわれていたが、実際の生活実態もとても豪華であり、何一つ不自由ない生活を送っていた。 　しかし、父のトップに立つセンスが足りなかったのと不況による経営難が重なり会社が倒産。その際に家族は離散し、自分は父方の元に引き取られ、生活レベルはかなり下がったものの、その時では分からなかったお金の大切さを学んだり、ささやかな幸せを感じたりしながら生活していた。 　だが、父が取り立て屋により、ある日突然帰らぬ人に。身寄りがないため、親戚へと引き取られたが、その理由が遺産目当てと分かり、すぐに親戚宅を出た(実際は自身の貯金も多少残っていた)。 　現在は遺産の代わりであった古書や、自身が集めていた本を商品とした古書店を営みながら、細々と生活している。 　離れた母親や弟二人のことも案じており、探しているが、未だに会えていない。 　夢は、また家族で集まって暮らすことである。

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