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ウロボロスでありながら先行種としての力を持つ寄生型レネゲイドビーイング。名前は寄生している少女のものでありRB単体としての名前は不明。 　過去に何らかの形でインフィニティコードに触れ先行種としての力を手に入れた事だけは確かなものの、その際の衝撃が原因なのかそれ以前の記憶をほぼ全て喪失した状態で日本のとある遺跡内で休眠状態にあった。その後UGNの職員の手によって発見され、数人のエージェントにより日本支部へ護送されている最中、FHのエージェント達による襲撃を受ける。そしてその際の戦闘でオーヴァードとは全く無関係のとある両親と娘が乗った車が戦闘に巻き込まれてしまい両親は即死、少女も瀕死の重傷を負ってしまう。その際少女が思った「死にたくない。生きたい。」という強い感情を感じ取り休眠状態から覚醒、その場で息絶える寸前だった少女の肉体に寄生する事で自らの存在を再度確立した。 　しかし、突然の覚醒による不安定さと取り付いた少女の強い感情に当てられた形で先行種としての力が暴走、その場にいたUGNとFHのエージェントを自らの暴走した力で全員殺害してしまう。力を使い切り我に返った彼女がその場の状況と自らの記憶の欠落に呆然としていると、その事態を予測していたかのようにどこからか「プランナー」都築京香が現れる。京香から自らが置かれた状況について最低限の説明を受けるも、ウロボロスのシンドロームを持つ彼女はゼノスにとっての敵対対象でありその場で始末されそうになる。彼女自身記憶の欠如により自らの存在意義を見失い、生に対する執着をあまり見いだせなくなっていたためそれもまたいいかと思いかけたが、自身が取りついた少女の「生きたい」という欲求が彼女にそれを思いとどまらせた。彼女はその場で都築京香に「私は自らの命に興味はない。だが取り付いたこの少女の命まで私の都合で奪いたくない。だから、この少女と私が無事に分離出来るまで、生かしておいてほしい。代わりにとは言わないが、せめてそれまでは貴方の配下となり、貴方の「プラン」というものの為にこの身を捧げる。私とこの少女が分離することが出来たら、後は貴方の自由だ。」と懇願した。そして都築京香は何らかの思惑と共にそれを了承した。結果彼女はウロボロスでありながらゼノスのメンバーとなり今に至る。 　その後は寄生したことにより「東山珀」としての記憶をある程度有していたため、少女が元々行っていた中学生としての生活をしながら都築京香からの命令でゼノスの一員として彼女のプランを遂行している。ゼノスの施設で検査した結果、いまだ少女の肉体は彼女が寄生していることによってかろうじて生命活動を続けている状態であり、現在は少女を生かしたまま自身と分離することが出来る方法を個人的に探している。 　記憶の欠落により自己という存在が希薄なため、普段は表情に乏しく淡々としている。ただし彼女自身精神面において寄生した少女の精神構造に無意識化である程度影響を受けており、気が付いたら無類の可愛いもの好きになってしまった。また五感も少女のものをベースとしているため、かなりの甘いもの好きでもある。 　戦闘時にはウロボロスの能力として足元から「影」を超広範囲に広げ、その中に入った対象をバロールの超重力で「影」の中へと飲み込んでいくというスタイルを取る。攻撃力はそれほど高くないが、広い射程と攻撃範囲に加え一度に「影」の中に取り込めない相手でも対象を単体に絞ることで重力と影による捕縛で対象の動きを封じたり、「影」から相手のレネゲイドを喰らう事により対象のレネゲイドコントロールを妨害する、自らにかかる重力を軽減しより素早い行動を可能とするなど小技に長ける。 　最近はある任務がきっかけで初めての友人が出来、隙あらば彼女にアルティメイド服を着せようとしているが抵抗に遭い続け若干ご立腹。また、それがきっかけで以前より人間の感情や文化に興味を持つようになったが、本人・寄生した少女共に純真だったせいか良くも悪くも無知な部分が多く、定期的に天然でおかしなことをやり出すようになって以前より残念感が増したとゼノス内の一部で噂されている。当然本人は気付いていない。

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