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　　　　　　　　　　　 　「ふふふ、我が主様はいつだって貴方たちを見守ってくださっているのです。」 ニャルラトホテプの狂信者 神を愛し、神に愛されたが故に家族と友人を失ったがそれすらも愛おしい狂人 おっとりした口調で熱く神への愛と素晴らしさを語るシスター。 よく色んな教会に派遣されては、本部の教会の幹部であるがため、実質の教会内の最高責任者を務めることが多い。 彼女が派遣された教会は必ずひと月あたりの信者の入信が１０倍以上に跳ね上がると噂されている。 ニャルラトホテプの狂信者であった両親から生後間もないころから神のすばらしさを言い聞かされ育ってきた。 そして、７歳のときに初めて生涯自分が仕えることとなる主君。ニャルラトホテプの一人と邂逅する。 入団の条件は神の姿をみても取り乱すことのないこと。当時７歳の少女であったこともあり周りにいた他の狂信者は少女を ほんのすこしでも哀れには思ったが、また供物ができたと言って微笑んでいた。 しかし、彼女は神を目の前にしても穏やかなまま、禍々しいはずのそれであるのに正気を保ったまま。 寧ろ既に狂信的ななにかがあったのだろうか、彼女は神の前で頭を垂れ粛々と永遠なる絶対の忠誠を誓った。 「狂気、歓喜、愛しい、苦しい、畏ろしい、美しい、そんな感情を私は持ちました。 　ああ、貴方様こそが私の、私が夢見た主様……そしてそんな主様が何より一番素敵なのは……、絶対的な力。」 付き従い、主の為だけに奉仕する。その行為がなによりの喜びとなった。 その後時は流れ、彼女は両親を手にかける機会が訪れた。 神への儀式としてその供物に両親が選ばれたのだ。彼女は喜んだ。両親が偉大なる主の供物としてその身を捧げる事となったことに栄誉を感じた。しかし、両親は拒んだ。未だに生に執着していた。何故自分たちがと喚きたてた。 彼女はそんな両親を哀れに思いながらも、施設内から逃げ出そうとする両親の手引きをするフリをして両親を捕縛し、生贄とした。 儀式の間、彼女は巨大な雑念の波に襲われていた。 両親が羨ましい、羨ましい、妬ましい、かわいそう、微笑ましい、誇らしい、羨ましい、やめてほしい、嫉ましい、たすけたい、ああ。 　　　　　　　　　　　　　　　　「私も、いつか、貴方様の元へ……。」 両親が儀式の贄としてもがき苦しんでいる表情、両親の死に際、そして両親が神の御許へ逝くことを許されたこと。 彼女にとって全てが羨ましかった。彼女は歪んでいた。主の為に、主の望むままに。そう願っている間にも彼女の思いは昇華していた。 主に嬲られたい。その力の一部でもって私を苦痛に落としてくださるなんてどれほど素敵なことだろうか。 主に詰られたい。突き刺すような視線は必ず私という存在を射抜いてくれていることが堪らなく、それが私に幸福感を齎す。 主に食べられたい。じわりじわりと魂まで食べてくれたのならどれほどうれしいだろう。 肉欲的なそれはない。それは断言できる。それを求めるなんておこがましい事。 だから、主様の容姿だけを求める低脳な信者はあまり好きではない。 私は主の１番になりたいなどいわない。主の特別になりたいなどもいわない。けれど、主の傍でお仕えしたい。ただそれだけ。 　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　「あぁ……、何故、何故涙が止まらないのでしょうか。こんなことは、初めてです。」 彼女は親友を殺した。何故そんなことをしたのかといえば、主に命じられたからだ。 彼女は嬉々としてその命令に従った。両親と同じように選ばれた友人が羨ましくも思った。 しかし、殺す直前。友人は彼女にこういった。 「君はとても優しいから、僕を殺すことに戸惑っている。ご両親の時だって、君は泣いていたじゃないか。君はとても優しい子だよ。」 「だからこそ、君は人として歩まなくちゃだめだ。例えあの邪神に捕らわれていようと君は君の為に生きるんだ。」 その言葉を最後に、友人は動かなくなった。喋らなくなった、光を、永遠に失った。 彼女は泣いた、声をあげて、今まで押さえ込まれていた感情が露出した。 後悔はしていない、なのに何故、何故こんなにも悲しいのか。 どうして彼は、友人は、こんなことを私に言ったのか。 答えは未だに出ていない。 　　　　　　　「主様、私は主様の駒であります。どうか、矮小なこの駒になんなりと御命令ください。」 例え、修羅の道を歩んでもいい。主がそう望むのならそれを行うべきだ。 そして今日も彼女は闇夜に紛れ、刀を振るう。 　　　　　　　　「うふふふふふふ、あるじさま、あるじさま、あるじさま、あるじさま、あるじさま」 ニャルラトホテプの化身と意識が融合したことにより狂気に飲まれ、殺人鬼となった。 主様の敵も目に入った敵も、気に入らない人間も何もかも殺す。 だってそのほうが楽ですもの楽しいですもの主様がほめてくれると寵愛を向けてくれると信じている。 彼女が剣をとるとき、それは終焉を呼ぶ天使の喇叭が鳴り響くときだ。 主の力のひとつとして、優良な駒として、狂人として、彼女は天使となった。 　「私の生きる意味、ですか？……私は主様に仕え、主様だけの駒として存在すること。それこそが私の生きる意味でございます。」 謎の空間に呼び出され、その管理人「テト」によって問われる。「あなたの生きる意味を教えて」 そして答える。自分の生きる意味を、自分の価値を、自分の意思を。 そしてその問いの報酬として正常な生きる道を示され、それを歩むことになった。 医学の心得：応急手当、医学に＋２０ 狂信と盲信：表記上「神」とされる神話生物に対して忌避感を抱かなくなり、SANC失敗時POW×3に成功すればPOW1を代償にSAN喪失を なかったことにする。 神からの報酬：POWを1d10増加させる　→9増加 永久的殺人癖発症　　ロスト 時を遡り、精神状態も戻ったままで生還。復活。 習得呪文 ・被害をそらす ・魅惑 ・星の精の召喚/従属 ・本に魔力を付与する ・ニャルラトホテプとの接触 ・フェッチ棒の創造 ・平凡な見せ掛け/仮面 ・治癒 ・破壊 ・手足の萎縮 ・忌まわしき狩人の召喚／従属 ・旧き印 ・ムーンビーストの従属 ・ティンダロスの猟犬の召喚/従属 ・魔力の察知（オリジナル）　朝目覚めたときに自動発動MP5減少 魔力の痕跡から魔力のかかった場所、AF、人物や魂を瞬時に判別することができる。 痕跡をたどる場合は追跡は自動成功となる。

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