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「闘う以外に能が無いなら、闘って世界を変えてみせる。 不器用で、無骨で、不格好だがな。 それが俺のやり方だ！」 　マスターレイス１９(タウ)の名を冠する１７歳の少年。若くはあるが高度な戦闘技術を持ったオーヴァードで、幾多のＵＧＮ戦闘員を屠って来た実力者。その名はＵＧＮ内でも知られており、危険視されている。 　極東の島国で一般家庭の長男として生まれたが、幼少期にレネゲイド関連事件に巻き込まれ両親を失い、同時に覚醒。ＵＧＮに保護されてチルドレンとして訓練を受ける。しかしクーデター事件の際に、“世界を維持”しようとするＵＧＮの方針にしびれを切らし、ＵＧＮを離れる。 　レネゲイドの力により、世界はもっとより善く変革されるべきだと考えており、自らの力で世界を変える欲望を持つ。しかし具体的に何をすればいいのか判らず、闘うことしか能が無いことに苦悩。 　そしてコードウェル博士にその混沌とした思想と卓越した戦闘技術を認められ、ＦＨの一員となり、マスターレイスの名を冠することとなる。 　しかし彼はＦＨも自分の欲望のための踏み台に過ぎないと考えており、コードウェル博士に対する尊敬も畏敬も無い。 　闘い続けていれば、いつか世界を変える為の“答え”が得られると信じ、今日も拳を振るう。 　トウヤ・Ａ・コードウェルはマスターレイス１９を担うＦＨチルドレンである。淡々と与えられた任務をこなす傍ら、その欲望はＦＨをも敵性対象と見なす大きな野望であり、日々牙を磨いている。 　冷めた性格で、自分が興味を示したもの以外には冷たい態度を取る。特に親しい者は居らず、時折、他のマスターレイスとつるんでいるのが目撃されるくらいである。コードウェル博士に対しても、奴は倒すべき存在だと考えており、忠誠心はハナから無い。ただし他に出来ることがないので、命令には従っている。 　自分の欲望――世界の変革の為ならば何をも厭わないが、悪というわけではなく、ただ不器用なだけ。ＦＨにいるのも都合がいいから。せめて争いの無い世界を、と望んでいるが、自分は闘うことしか出来ないという矛盾を抱え苦悩している。 　度々サボタージュしているが一応高校に通っており、暇だと勉学に励んでいる。特に世界史。 　バロールとサラマンダーのクロスブリード。冷気と重力を織り交ぜた特殊な格闘術を駆使して戦う。 　空間を捻じ曲げて“遠距離から近距離の打撃を打ち込む”スタイルは対応が難しく、ＵＧＮも手を焼いている。 　ＦＨ加入直後、戦闘能力テストとして十数名のＦＨチルドレンを相手にし、全員ボコボコにした。

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