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「クガヤ」 "ツヴェーア"（「二丁拳銃」を表す造語）の異名をとるIV第7ブロック管理部警備課・第3小隊小隊長。及び、戦闘教官。 右目が常に隠れるほどの長さである漆黒の髪を持ち、それとは対照的に燃え盛る火炎のような双眸の男。 灰色のロングコートの前を常に閉めており、足下には黒いスラックスとボロボロの革靴（家族からもらったもの）が見える。 身長の割に体重は軽く、線は細い。しかし力がないというわけではなく、業務を効率的に行える身体であることを心掛けている。また、食が細く太れない体質。 上から下される命令には忠実だが、実験体に対して強い思い入れがあり、それらを害するようなことは断固として拒否する。 口数は少なく、言葉よりも行動で示すタイプ。人並みの常識性は持ち合わせているものの排他的で、好んで他人と関わろうとはしない。また、自虐的な言動が目立つ。 根は悪い人間ではないのだが、常に表情が仏頂面から変わらないため、何を考えているかがわかりにくい。 代々家系では身体が弱い人間が多く、父親も母親もクガヤが若い頃に他界した。 唯一残された妹もまた病弱で、クガヤはそれを治すため努力を怠らなかった（医学・薬学）。しかしその甲斐もなく、妹は死の危機に瀕することとなる。そうした境遇の中で妹は、本人とクガヤの希望で、死ぬよりはマシかという安易な思いから実験体――サイボーグとなる。 しかし、結局はその後戦闘訓練や実験などのため、妹とクガヤは引き離されることとなった。妹は自身の身体が虚弱だったためか、機械感応とでも呼ぶべきものに優れていたため、最新の実験を受けることになったのだ。 クガヤは安易な選択をした自分自身を責め、同時に妹を実験動物として扱う機関への強い恨みを抱く。それから彼はどこのブロックにいるかもわからない妹を探すため（追跡）、軍の狗となった。 当初第6ブロックで警備員をしつつ妹を探していたが、その勤勉さと戦闘能力を見込まれて戦闘教官（１シーンに１度のみ、ディフェクトに対して完全に抵抗が可能）として、第7ブロックに推薦される。 クガヤが望む望まないにかかわらず、彼の存在と"ツヴェーア"の異名は広がっていった。 一応、常に年下の妹の面倒を見ていたため、一線を引きながらも教育は上手いようだ（教育・妹可愛がり）。 それから2年間、第7ブロックで過ごしているが、未だに妹の姿は見つかっていない。 クガヤの目的はただ一つである。 妹に再び出会い、その望みを叶えること。 即ち、彼女が解放を望むのならば、世界を敵に回してでも解放を。 彼女が死を望むのであれば、愛する人をこの手に抱き、ただ殺めよう。 それが、彼の生きる意味であり、贖罪である。

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