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　UGN本部所属のレネゲイドビーイング。機密保持の為評議員直属エージェントの権限を与えられている。 　UGNの研究機関、Rラボによって秘密裏に行われた、生まれながらにオーヴァードとして高いポテンシャルを持つ人造レネゲイドビーイングを生み出す実験、その素体の一人。他の実験体が肉体生成の不備、意志を有さない、あるいは侵食率の増加によるジャーム化などにより失敗とみなされた中、唯一ジャーム化せずに個体としての肉体と自我を獲得した成功例。ただし、本来要求されたスペックに対して、ソフトウェア面はともかくハードウェア面での性能が著しく劣る失敗例でもある。 　性能としては失敗作だったものの、唯一の現存品かつソフトウェア面でのポテンシャルに着目されUGN本部で過去のレネゲイドに関連する事件やUGNにデータのあるFHエージェントの情報、更にUGNの対オーヴァード用戦術理論など様々な知識を与えられ、更にRラボのシミュレーターで2000時間以上の戦術オペレーションの仮想訓練を行い、その過程で『出来るだけ最小の犠牲で日常を守る』という思考と行動パターンが確立されることとなる。その後は性能の実証試験も兼ね、評議会直属の元国際的な大事件に発展しそうなレネゲイド、およびFHによる事件を『事前に最小限の犠牲で解決』する為の現場指揮、オペレーションを補佐、時に指揮する立場として複数の案件に携わってきた。 　実験にはかつて凍結されたアダムカドモン計画や、"ロード・オブ・アビス"長瀬明由来のクローン技術、またレネゲイドビーイングによる組織であるゼノスから押収した技術・知識などが（最低限の安全性に配慮したうえで）一部流用されており、その事が発覚することによるRラボの存続危機やそれによるUGN内部のパワーバランスの不安定化、内部抗争などを危惧した結果、身柄を本部預かりとし個人情報の機密レベルを強化する為に便宜上評議員直属エージェントとしての立場を有している。彼女の出生について把握しているのはアクシズクラスのメンバーのみであり、また本人もUGN内部で『処分』されそうになった場合は様々な『噂話』を流すと公言している一方、職務には基本的に忠実であり、情報処理能力の高さを評価され評議会監視下の元エージェントとしての活動にあたることによって存在を黙認されている。なお、日本で任務にあたる際は自らの『製造元』への当てつけを込めて、神崎 アリアという偽名を使用している。 　礼儀正しく丁寧な物腰の一方、性格は合理主義かつ現実主義。対人では相手の心情を顧みた譲歩なども見せる一方、UGNとして『変わらない日常』を守る為なら少数を切り捨てることも厭わない。皮肉屋でもあり、UGNとしての職務に忠実な一方『日常を護る』側にも拘らずその日常を破壊しようとする対象・事象を前にすると興味深い様子で笑みを浮かべるような矛盾した面を持つ。本人はそれを『実家の「教育」で少し性格が歪んだ結果』としている。

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