タグ： オカルト 図書館

一人称：私 二人称：君 やせぎすでのっぽ。しゃべらなければどこにでもいそうな初老の男。 天涯孤独。超常現象や魔術的な術式がすき（中二的な方向で） ひたすら本をあさったり、それっぽい図形を描いてみたりそれっぽい薬を調合してみたりしてる。 一応飯の種として非常勤の大学講師してる。専攻は博物から考える土着宗教。とかいってるけど受講した生徒からはオカルト学と略されてた。 自分では結構まともなこと言ってるつもりなのに言葉を尽くせば尽くしただけ胡散臭がられる。 あくまで魔術研究家なのであって魔術信望家ではないつもり。 クリアシナリオ 毒入りスープ：あれは夢だったか。そうでなかったか。まぁどちらでもいいだろう。重要なことは私は生還し今ここにいるということだ。おそらくあれは私には到底理解できない。いや理解してはいけない力なのだから。 学校の階段の怪談：オカルトは時として生きるための知恵なのだよ。冥土の土産に覚えておくのだな。先人の言うことに耳を傾けることも大事だということを。 提灯が誘うは：祭りというのは、その土地の積み重ねであり、むやみに入り込んで壊せば雪崩に巻き込まれる危険がある。だが…。だが、そうだな。私と彼が出会ったという小さな奇跡として、少しだけのズルなら許されるだろう。 「君たち、オカルトは好きかね？魔術は？調合は？魔方陣は？複雑な呪文をすらすら言えたり、難解な図形をさらっと書いて見せたりしたらかっこいいと思わないかね？あぁ今は答えなくて結構。こういったものにあこがれる気持ちは、みだりに外に出してはいけないものだ。魔女裁判にかけられてしまうからね。現代の異端審問はおそろしい。何せ数が多い。そして火あぶりの変わりにその正義と常識の目で刺し殺してくるのさ。だがね諸君。オカルトに憧れを持った愛しい同胞諸君。これだけは覚えておいてくれたまえよ。オカルトは、魔術は、恐ろしいものだ。とてもとても恐ろしいものだ。多くの善良な市民とやらは信じない。なぜか。一般には理解しがたいことが起こるからだ。理解できないものを信じるのは、まぁ少しばかり特殊な才能がいるのだろうな。重要なのはオカルトとは、君たちに、そして私にも理解できないものだということだ。故にオカルトと言う。そして理解できないがあまりにも強い力だ。だから、そんなものを運用しようなど、ゆめ思わないでほしい。それがなぜ起こるかわからない、ということほど恐ろしいものはない。いいかね。われわれ人が扱えるのは理解し解明し再構築した知識のみ。己にとってのオカルトは決して開けてはならないブラックボックスだと心得て欲しい。オカルトを解析し、それによって得た知識のみが我々の領域だ。それが理解できた者のみ、オカルトに触れ、解体し、知識を得ることができる。さぁ、その知識でもって存分にオカルトを演じようではないか。我々が掴むべきはオカルトの力ではなく、人とは違った知識の結晶となるのだが…、なぁ君たち、だからこそ私たちはオカルトに惹かれるのではないか？大衆の持ち得ない知識の高み。視点。そういったものの可能性をオカルトから感じているのではないか？我々がこの手に求めるものは手段だけの真似事ではなく、緻密な知識であるべきなのだ。いいかね。もう一度言うが、己が理解できないものを行使しようなど、決して思ってはいけない。決してな。それでは、本日のオカルト解体を始めてしまおうか。」

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