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光の矢を放つ、弓兵の女の子。 家族は、たった1人だけの兄のみである。 私は、今は無き権力者「赤羽家」の娘として生を得た。 傍から見れば楽に見える生活は、この家にはある訳がなかった。 女共は上の意向で嫁がされ、兄弟や家系の男共は所謂当主争いのような状態となった。 その中に、自分が唯一心の許す兄がいる。彼は、少しお馬鹿ではあるが、こんな弱小な女である私に、 分け隔てなく接してくれた。 私は、それだけで充分だった。兄上がどのような事となろうと、支えてみせる意思を固めるには。 レネゲイドウィルスを入れ、兄上は力を手に入れた。その力は、次期当主を担うには充分であった。 兄上を私は応援した。慣れない力に戸惑う彼を、懸命にサポートした。 自分も辛いだろうに、私に嫁入りの持ちかけが来ても、私の事を気にかけてくれていた。 私は…愛されていたんですね…。この生活で、充分な幸せを感じていた。 あの日までは…。 家が、ジャームに襲われた。何の力も持たない私を、兄上は助けてくれた。 しかし、まだしっかりと慣れていない力に追いつけず、その光景は、まさに「陵辱」と言って良い程、 一方的な虐待である。それは、私にトラウマを植え付けるには充分だった。 しかし…兄は笑っていた。私が安全ならと、微笑み返してきた。 私に、一つの力が宿った。それは、本来持ちえず、こんな事にならなければ出会わなかったかもしれない。 護りたい…助ける力が欲しい…！ 手が輝き、それが光の矢となり…正気を取り戻した頃には、兄は解放されていた。 これが機となり、赤羽家は没落した。残された家族は、目の前で驚きと安堵の顔をしている兄上だけとなった。 今は、UGNで兄上とともにお世話になっている。2人で支え合いながら、それでも少しふざけて、 嘗ては感じられなかった「兄妹」のような生活をしている。 しかし、あの頃の私達はまだ知らない。大量のジャームが、何故「赤羽家だけ」を襲ったのか？ この事件が、後に【落ちた羽事件】として扱われてしまう事を…。 他のPCさんと深い設定を作りました。長いので時間があったら見てね！

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