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とある研究者によって生み出され、破棄された失敗作。 ほぼ死にかけていた彼は戦場のウイルスに体内のレネゲイドウイルスが同調しトライブリードとして覚醒した。 その際に腐敗していた部分はサイボーグ化されているが外見からは見えない。 本人に明確な意思はなく、命じられたまま戦う兵器。 戦場を終わらせることを思考の中にプログラムされているものの思考回路は故障しており、真意は不明。 ワーディングを展開、あるいは他のワーディングに反応して戦闘プログラムが起動する。 平常時の行動は無垢な少年のそれであり、食欲に忠実に動く。 人間の器官と機械としての機能が入り混じっているため人間用の食料であろうとガソリンや灯油などの化石燃料も食す。さらに休眠状態では周囲の電気を奪い充電を始めるハイブリット。 何が主な燃料となっているのか雇い主はおろか本人すら理解していないが甘味を好む。 大量殺戮兵器としてデザインされたために人がいるところへ向かおうとする性質がある。本人の明るい性格から誤解されがちであるが彼が人へ近づくのは人が好き嫌い以前の問題として本能的にそうプログラムされているからだ。 本人は人間が好きだがそれと両立して人間を殺すためのプログラムが内蔵されている。 彼にとって殺戮は本能であり生きる意味、疑問を差し挟む余地など存在せず、そこにためらいは介在しない。 まっとうな人類が呼吸をするように、彼は人の命を絶つ。 サイボーグであり人造人間、殺戮を前提として作られた彼にとってそれは思考以前の問題である。

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