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自分を大川隆法だと思い込んでいる一般人(記憶喪失)。段々(大川隆法としての)記憶が蘇ってきているらしい。 過去すら定かではないが、自分の名前が「オーカワ」である事、そして降霊術を使える事だけは思い出した。 自分で降霊術を行おうとしても、一時的に人格を産み落とすだけだが、本人はのような不完全ながらも降霊を行えていると思っている。 ■■■ 現世に住まう「もの」ども、それらに一切合切区別なく、等しくその身体を貸し与える男がいた。 生霊も。 悪霊も。 果ては日本国の神霊も。 人は彼を偏見に満ちた眼で睨むだろう。詐欺師と罵りすらするかもしれない。 しかし、彼にとってそれは些事だ。 自分の風聞など知ったことか、私はこの世を救うのだ── そんな大望を抱く降霊術師にして、後の幸福実現党総帥。 仙台藩に脈々と受け継がれたイタコの血を引く、最後にして最強の異能力者。 そう、大川隆法である。 しかし。ある事件にて記憶を失った彼は、暗殺組織『GAC』に拾われる。その特殊な精神性を買われた彼は、自身を救ってくれた組織に恩を返すべく日夜仕事に励んでいるという。

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