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「最初から決着は着いている、全部筋書き通りだ」 　日本全国で活動する少年エージェント。 　目は切れ長で冷たく、左目の中心が完全な漆黒に染まっている。短い髪も同様に黒い。しかしながら、そこそこの美形で、一般人に成り済ました潜入任務などでは演技力も相俟って、主に女性ウケが良い。 　粗暴な口調とは裏腹に意外な頭脳派で、いつでも冷静に行動する。冷徹にも見える彼の行動に理由が無いことは滅多に無いのだが、本人がネタバラしするまで気付かれないのが常。そのため、UGN内でも誤解を持っている人間は多数いる。また、過去のいじめの記憶から同じような被害にあっている者に対しては比較的優しいとされ、本当の意味で自分が達成できなかった「乗り越える」ことを諭したりしている。 　なお、潜入任務時には打って変わって穏やかな口調と優しい笑みで噂好きの女の子のハートヲガッシリ掴んで根こそぎ情報をもぎ取る鬼畜である。 　中学２年の頃までいじめにあっており、中学校に入学した辺りから心を閉ざし、殻に篭もるようになった。嘘の自分を演じ続けるも、エスカレートしていくいじめの中、復讐を願うようになり、覚醒。願望を叶え得る力を手に入れたが、無計画な殺人は無意味であると言い聞かせて実行に移さなかった。 　しかし、その聡明さ故に自分の持つ力の恐ろしさに気づき、日常との完全な決別を決意。実際に決別するまでの準備段階でレネゲイドによる自己再生能力を確かめた彼は、ある日計画を実行に移す。 　下校途中に自分をいじめていた集団に敢えて近づき、言葉でそれとなく刺激していく。激昂したいじめグループが怒りに任せて彼を車道に突き飛ばすと、目論見通りに彼は大型車に轢かれることとなった。 　そこまで全て彼の策に乗せられているとも知らず、自分達がやったと思い込んだグループはその場から逃走。その時には既に近藤の姿は現場に無かった。警察には不慮の事故として扱われ、当然家族にもそのように説明された。 　以来、各地の山奥などの人が寄り付かないところを転々とし、時折人里に下りては便利屋のような仕事で最低限の生活費を稼いでいた。 ある時拠点にしていた洞窟の奥で古びた壷を発見。中にあった遺産、誓約の石と契約を交わす。代償による支障は今のところ顕著では無い。 　明くる日、数ヶ月振りに市街地に出た彼は、たまたま任務中の玉野椿と遭遇する。同属の勘で彼の異様な雰囲気を感じ取った椿は、彼に接触。世界の真実を伝え、実力を見抜いてUGNに勧誘。近藤自身、これ以上住所不定の生活は辛いと考え、快くとまではいかなくともそれを承諾した。

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