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ドロップアウトボーイ。元バスケ少年。 中学生の頃はかなり強豪のバスケットチームに所属しており、回数は少ないものの全国大会のコートも踏んだことがある程の腕前。 低身長ながらも、持ち前のすばしっこさと見た目に反した地頭の良さからドリブル等の切込みに特化した役割として重宝されていた。 そのまま高校も名門校にスポセンで入る等、順風満帆の人生を送っていた。 歯車が狂ったのは高校1年の夏。相手選手との交錯でそのまま足を悪くしてしまう。 日常生活を送るのに支障が無い程度には軽く、選手生命を断たれるに十分な程度には重いけが。 失意のままリハビリも捗らず、スポセン先の高校にもビミョーに居心地の悪いまま、高校を卒業する。 地頭がそんなに悪くないことから、ほとんど勉強しなくても最底辺一歩手前くらいの大学には合格し、現在はキャンパスライフを謳歌している。 学業も程々に、正社員よりもこき使われ薄給のアルバイトは心身を削り取るのみで、薄っぺらな友人とどんちゃん騒ぎするだけのサークル活動はどこか空虚で。 充実した日々を思い返そうとしては、苦い過去として彼を苦しめて、結局何をするでもなく今をのうのうと生きている。 以前は活動的で社交的な、クラスのお調子者のような立ち回り。 現在も飲み会で騒いだりはするのだが、どこかフッと冷めてしまう瞬間から一緒に盛り上がり切れない。 初対面の人に話しかけるのはそんなに苦手じゃない、けど、そんなに得意なことでもない。 サークルは名目上ボランティアサークルを名乗っており、休日にもちょこちょこ小さいこと遊んだりしている。 その後の飲み会で、散々活動の愚痴が漏れ出ることにも嫌気を感じている今日この頃。 アルバイトは飲食のホールスタッフ。毎日チーフに怒られながらも適度にサボりつつ生きている。 (職業技能は、サッと空いたテーブルを見つけるための目星と、お客さんのクレームをなだめすかすための精神分析。) サークルの飲み活動の一環で、最近はある程度ウケる話を仕入れる必要もあり、オカルトについて調べ始める。 元々ネットで軽く調べた薄っぺらな知識を披露するだけだったのだが、最近はちょっと面白くなりだして周囲からも引かれ始めている。

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