タグ： 凛々

溝隠 瑠璃(みぞかくれ るり) 一人称:僕 二人称:君、呼び捨て 古物研究家の男性。天才すぎるが故に周りから浮いている。普通を装おうとして、弱いフリをしているが、それがちょっと不自然なため、おかしい奴に見える。 菫という姉がいる。とても好いている。 姉夫婦の夫、純の影響で考古学に興味を持ち、姉夫婦の家によく遊びに行っていた。 女の子みたいな名前だけど、それを特に気にすることなく過ごしている。 服装はいつもタートルネックのセーターにスキニーを履いている。その上に白衣を羽織っている。 同じ研究室で働く真事(まこと:らいるPL)とは学生時代からの仲で、世話を焼かれている。弱いフリをしているので、されるがままにお世話される。自分のことを普通の人として見てくれる真実に好意を抱く。 同じ研究室にいる後輩の浅葱(あさぎ:かなめPC)を、姉のように慕う。 友人の奏音(かのん:睦月PC)を、かのと呼び、からかいつつも親しむ。 姉が病院に通っていた際に、花坏(かづき:飯垣PC)と出会い、「同じ姉を大切に思うもの」という事で話をしていくうちに、親しくなって言った。 「僕は瑠璃。古物研究家だよ〜。何にもできない僕を助けてね♪」 「僕ね、真事もお姉ちゃんも浅葱も奏音も花坏も大好き！みぃんな仲良し！」 特記:古物に関する【言いくるめ】【説得】に10%のボーナス。 人間性 4:普段は「A:32 最弱」の振りをしているが本当は「B:41 天才」である 境遇表:53 親友 目的表:34 人探し 大切表:52 愛しの人 [或る犯人の手記] 201X/9/15 姉が死んだ時。 死んだと知った時。 その真実を告げた時。 僕は、義兄を羨ましく思った。 幻想だとしても、幻覚だとしても。 姉と、まだ一緒に暮らせていたんだから。 あの幻を壊さなければ、僕はずっと姉を見ていることが出来たのだろうか。 そんなことはありえなかったろう。 あれは姉ではない。義兄の見ている夢の存在。 姉の願いは「あの人を起こして」だった。 赤いリボンの髪飾りは姉のトレードマーク。 それがない姉は、まやかし。 分かっていた。もう一目見ただけで分かっていた。 でも。それでも。 ねぇお姉ちゃん。 どうして僕は、あの人を起こさなきゃならなかったの？ 起こしてしまわなかったら、お姉ちゃんとまだ一緒にいれたのに。 僕も、逢えたのに。 それじゃ、駄目だったの？ 駄目だったんだよね。分かっている。 だって、幻はお姉ちゃんじゃないから。 きっとお兄さんも分かっていたんだ。だからこそ、僕らに気が付かせて欲しかったんだ。 残酷だ、と思ったと同時に、酷く羨ましく思った。 お姉ちゃんに逢いたい。 もう一度どうか、逢って話をしたい。 空と草原の色をした、透き通ったガラスのような瞳に、もう一度だけでいいから。 僕を、映して。 201X/10/05 読み解く事はさほど難しくはなかった。 姉が、もう一度会う手段を僕に示してくれたんだ。 でなければ、あの部屋で、僕がこの本と石を手にする筈がない。 …この、名状し難い灰色の物質も。 ねぇお姉ちゃん。 僕はね、お姉ちゃんの為なら、どんなことだってできるよ。 お姉ちゃんの最後の、メッセージなんだよね、これは。 お姉ちゃんも、もう一度逢いたいと、そう願うよね。 僕に、お兄さんに、もう一度、 …逢いたい、よね？ …ならば、僕には、こうするしかないんだ。 待っていてね、お姉ちゃん。お兄さん。 もうすぐ、逢えるからね。 双眸の違う瞳に、鮮やかな藤の色が再び映りこんだ、その幸せな色を、僕は見たいんだ。 青い空に、黄緑の草原。その中に咲く、藤の花。 美しい景色を、もう一度。 201Y/12/23 姉と逢いたい、その願いが、あと少しで、叶うはずだった。 僕は、油断したんだ。 真事の、微笑みに。 どうして、そんな顔ができるの。 僕は今まで、皆を殺したんだよ？ 僕は今から、君を殺すんだよ？ なのにどうして、そんな、優しい顔をしないで。 全てを達観した様に、彼は口元を緩める。 受け入れたとでも、言うように。 自分の生を諦めて、僕の全てを、包み込むように、笑った真事。 肯定を意図するその微笑みは、僕を揺さぶる。 彼の黄金の瞳に映る、自分の紫が、死の色が、揺らぐ。彼の輝きで、浄化されるように。 やめてよ、許さないでよ、受け入れないでよ、恐れてよ、ねぇ、真事。 僕を、否定してよ。 僕を、 止めてよ、助けてよ、真事。 僕に、 罪を与えてよ。 [或る残された者の手記] 201Y/12/25 今だけは、この瞬間だけは泣くことを許して欲しい。 大切な人をまた失うのは怖かった。 嫌だった。 でも、それを僕は止められなかった。 僕が、止めることは許されなかった。 僕には、花坏を生かせなかった。 殺すことは出来ても、生かすことは、僕にはできなかった。 でも、だからせめて僕は、真事が生かした花坏達が変わらず生きてられる、真事の望む平穏な日常だけは守ろうと思う。 それが、僕が愛した人の願いを叶える、最後の手段だから。 真事が、花坏が、奏音が、在沢さんが、みんなで、また平和に平穏に、笑って遊べるその日を、奏音と一緒に待っていよう。 201Y/12/31 変わらない。僕達は変わらない。 花坏は花坏で、真事は真事なんだ。僕らの中で、それはなんの普遍もないものなんだ。 少し何かが変わってしまったって、僕らのこの関係が変わることはない。壊れることは無い。 「嫌いになったことなど、1度もないよ」 「お前を許すから、俺のことも許してくれないか」 「俺たちで、準備してないとな」 僕がしたことは、許されることではないのに。 それなのに、変わらず接してくれた彼らに、僕が返せることは。 真事の願いを叶えること。 ここから長い長い時間、平穏であること。 …みんなを、守ること。 もしも。 僕が、もしも、本当、許されるのならば。 みんなと、幸せに笑いたいな。 なんの柵もない、そんな世界で、 みんなと笑い合える日を、彼らに。 ………僕らに。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ