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2010/タレントベースに作成 「大丈夫だ任せておけ。私は優秀だからな」 「そうです私がゴミです社会の役に立たないゴミくずです私にはこの隅っこがお似合いなんだ…」 金が無く友も少なく将来性もないがすぐに見栄を張るダメな大人。好物は沢庵。 高校卒業後、有名マジシャンだった今は亡き父の後を継いでマジシャンになるが、28歳になった今も売れないままのダメマジシャン。 人の心の動きを先読みし視線を誘導することや言葉でそれらしく見せるのは得意だが、肝心のマジックの技術が追い付いていない。 選ぶマジックが総じてしょぼく、どこかで昔見た事あるなあって感じの古いネタが多い。簡単にできる小手先のマジックばかりをするので、デパートのショーなどで子供にタネを見抜かれては落ち込む日々を送っている。 気分の浮き沈みが激しく、普段は強気でぐいぐいと前に出るが、スイッチが切り替わると一気にネガティブになる。引きこもりがち。 基本的に寂れたデパートや小さなイベントでのショーに前座として出ているが、観客やファンはほとんどいない。 最近youtubeにも「みえりんマジック」と題して動画を上げるようになったが、再生数は十数回で止まっている（半分ほどは自分） トランプマジックや、宙に浮く玉などの小物を使用したマジックが十八番。父の得意だった脱出マジックは密かに練習しているが、自信が無く、名誉あるマジシャンの父を貶してしまう気がして人に見せた事はない。 最近一人になると現状と年齢と将来の事を考えてしまうのが嫌で、今日は全てを忘れるんだと浴びるように酒を飲んだ次の日、覚えのない美容院のレシートと鏡に映る銀色を目にする事になる。その日、キューティクルが死んだ。 【特徴表】 ≪暗黒の祖先(D)≫…邪悪な一族、カルティスト、人肉嗜食者、もしくは超自然のクリーチャーの子孫である。D100をロールし、結果が大きいほどより邪悪な存在となる。（1D100→95）（興味Pに+20…精神分析） ≪俊敏≫…どんな時も、鋭く素早く状況を把握できる。<回避>の基本成功率は、通常の［DEX×2］%ではなく［DEX×5］%である。 【暗黒の祖先による影響】 山奥にある、呪われた村と言われている「狐鳴村」の出身。 その昔、私欲に溺れ質の悪い大妖と手を組み一度村を破滅寸前に追いやったとされる家系の血筋。 生まれつき背中に獣の尾のような大きな痣がある。 『　昔、村にはとても大きな屋敷があった。その屋敷に住む男は大層な金持ちであったが、随分と欲張りでもあった。 　男は酷く傲慢で、何に対しても自分が一番でなければ気が済まない性格だったので、村人たちには嫌われていた。 　しかし村一番の権力者であった男には逆らえず、村人達は自分が巻き込まれれぬよう、腫物に触れるように過ごしていた。 　そんなある日、男は村一番と噂高い女が嫁に欲しくなった。だが女には既に一緒になると約束をした男がいた。 　これに納得できない男は金や物を使って女の気を引こうとしたが、きっぱりと断られてしまった。 　怒り狂った男は、妖怪が住み着くと噂され誰も近付かなくなった森へ入った。そこで大きな狐のような、犬のような、狸のような獣を見つけた。 　そして男は獣に言った。「私の願いを聞き入れよ！さすれば金でも村人でもくれてやろう！」 　獣は大きな目を細めるとこう返した。「一人の女を娶る為に自分の村を売ると申すか…面白い。我に願いを乞うた身はその血共々畜生の身と思い知れ。 　貴様の血は呪われ末代まで代償を払い続ける事になる。それでも良いと言うのなら願いを叶えてやろうぞ」 　男は大きく頷き、獣は大きな大きな口を三日月のように歪めて笑った。 　次の日、村では火事が起こった。家は、村人は、青い焔に焼き尽くされて炭と化した。唯一残された女は男に連れ去られ、村と共に姿を消した。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「狐鳴村歴史録」より引用 』

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