タグ： ゆたか

医者の家に生まれながらもモラトリアムから抜け出せないモボ気取りの放蕩息子だった。芸術(演劇)はその名残り。 関東大震災の惨状を目の当たりにして、『何も自分出来なかった自分から脱したい』と心を入れ替え、現在は真面目に家業を継いでいる。 両親は既に他界していて、実質一人で明平診療所を経営している。それなりに忙しかったり暇だったりと充実した日々を送っている。 努力をしてまっとうな医者をしているけれども、時折自分の未熟さに悩むことも。 自分の中途半端さを自覚しているから、抱え込んで悩んでいる人に「それでもいいんだよ」って言ってあげられる程度には優しい。 ワイシャツにネクタイ、その上に白衣を羽織るという完全な洋装スタイル。休暇時も出かける時は大抵洋装。家にいるだけなら和装だったり。 常連のおば様達から「そこそこ男前なんだからいい加減に嫁を貰え」と言われているのを苦笑しながらかわしている。 具合がよくない脚を見せに来る民俗学者さんも常連。 脚と目以外は至って元気そうなので無茶はしないでいただきたい。 とある特高さんとはちょっとした縁があって知り合いに。 職業柄仕方がないとはいえ、あまり怪我をしてほしくないなと言うのが正直な感情。

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