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大正初期。とある殺人鬼がターゲットの一家を殺した際、現場にいた飼い猫が原型。 自分を大事にしてくれた家族の中でも特に仲が良かった幼い子供が、生きたまま火を放たれたことが覚醒のきっかけとなった。 元々潜在感染者で覚醒していなかっただけだったこともあり、即座に犯人へ攻撃エフェクトを放つことは出来たものの、怒りと哀しみに任せたそれは暴発でしかなく、最終的に悲劇の舞台と家族諸共犯人を塵に変えてしまった。 幸か不幸か、彼女を愛してくれた家族は覚醒時点で既に息を引き取っていたため化け物と罵られることはなく、ただ後悔だけが残った。 人間の名前は母親が次の春に産む予定だった「おなかの中の子供につけようと決めていた名前」をもらっている。 東北の田舎で起きた事件でありながら、帝都でも噂になるほどの凄惨な事件だったため、当時を生きたＲＢなどは覚えている者も多い。 家族を失ったあとは豪農の家に住み着き、そこの主人に取り入り、土地と財産すべての権利を譲り受けることで辺り一帯を乗っ取った。 住処を手に入れて暫く、いつしか猫又、化け猫と呼ばれる類の猫が自然と集まり、果ては犬神信仰などで殺された結果覚醒した犬なども彼女の元を訪れるようになり、千代と同様に家族を失ったり家族に捨てられたりした元ペットも噂を聞きつけては訪ねてくるようになり、気付けば動物大集合となっていた。 大切な家族と温かい家を同時に失い、その灰にまみれて生きる姿を自嘲したＣＮを名乗っている。

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