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路南市にて極道「鳥見組」に属する若手の暴力団組員。 大柄な身体を持ち、鉄砲玉のような役割を担うことが多い。 極道一家出身。3人兄弟の末っ子で、上に兄が2人いた。 元々は鳥見組とは異なる組の御曹司であり、生来地頭が良かったものの、有能な兄がいたことや大人しく任侠には向かない性格だったことなどから、組の跡は継がず、堅気の道へ進むことを希望しており、組長である父親にもその意思を認められていた。 高校卒業後、イギリスの名門大学に進学し文化人類学を専攻する。成績も優秀であり、飛び級によって在学2年時に3年生として在学していたが、3年生の冬に自身の家族と組のほぼ全ての構成員が麻薬製造・取引によって逮捕されてしまう。 逮捕された家族や組員は余罪もあったことから暫くは塀の中から出られぬ身となり、また組全体が多額の借金を負っていた。 しかしこれらの真相は堅気の道へと歩みを進めようとしていた彼には知らされておらず、警察からもたらされた情報はまさに青天の霹靂だった。 学費をはじめ仕送りが途絶えてしまったこと、諸事情により奨学金の申請が不可能だったことは彼の大学在学にとって重大な障害となったが、それ以上に「家族に裏切られた」「結局自分が真っ当に生きることは困難である」という衝撃による気力の減退が決定打となり、大学を退学し帰国する。 その際、借金に手を着けるほど逼迫していながら何も打ち明けてくれなかったことや、その挙句に麻薬に手を染めた家族や組員に対し、「殺してやりたいほど憎い」と考えるようになり、心の底に秘められていた衝動性や凶暴性が顔を出した。 ある晩、どのような手を使ってか彼は刃物を手に拘置所に侵入し、そこに勾留されていた自身の家族や組員を全員惨殺する。拘置所には生存者も多数いたものの、その事件は犯人不明のまま表面化し、「血檻事件」と呼ばれる未解決事件となっている。 その事件を機に彼は完全に堅気の道と袂を分かち、自ら裏世界へと足を踏み入れることなる。それでも、「麻薬」「覚醒剤」という存在を激しく憎んでいた彼は、そのようなものに手を着けていない昔気質な鳥見組に所属することとなった。ただ、彼が既に消えた組の子息であることや「血檻事件」の犯人であることは組の上層のごく一部しか知らず、大半の組員には「ただの若手」であると認識されている。 悪名：10（2d6+3） これまで培ってきた学術知識を頭から抜き去り、裏世界での常識に身を染めてきた。 利口で大人しい彼はもういない。そこにいるのは血と暴力が支配する世界に棲むただ1匹の獣なのだから。 シナリオ「SUPERFLUOUS」クリア。

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