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飛鳥井 乙葉(あすかい おとは) 由緒正しい公家の家系に生まれた、容姿端麗で頭脳明晰の女子中学生。 見た目は少し小柄で華奢、髪は黒髪のロングヘアー。学校(女子校、所謂お嬢様学校)の制服を着ている。 母親が教育熱心で、幼少期からピアノを習うなどの英才教育を受ける。 そのため年齢に対しては教養があり、外国語(英語)や、社交界での作法や処世術(信用、心理学)なども仕込まれている。 また学校はお嬢様の集まる女学園なので、噂話などを聞き逃すことのない地獄耳を持ち合わせている。 学校や家での態度はよく、模範的な生徒であると共に才媛である。 しかしそれは表の顔に過ぎない。 彼女はとある精神疾患を患っている。 『シミュレーテッドリアリティ』現実を現実と捉えられない病の持ち主である。 彼女は「この世界はゲームの世界であり、私はその主人公である」という馬鹿げた妄想を心の底から信じ込んでいる。 「努力」による成果は「経験値」や「レベルアップ」、「才能」による差異は「ステータスの初期値」といった、所謂ロールプレイングゲームの世界観を現実に当てはめているのだ。 彼女はいつか来たる「魔王」や「試練」の襲来に備え、「レベル上げ」を行っている。 そのためには「練習」や「レッスン」、「トレーニング」といった努力が不可欠だが、彼女は極度の面倒臭がりだった。 そこで彼女はある恐ろしい考えに至る。 「そうだわ、レベルを上げるなら。」 「モ ン ス タ ー を 倒 せ ば い い ん じ ゃ な い か し ら ？」 その思考に取り憑かれた彼女は、夜な夜な家を抜け出しては野良の犬猫を殺害して回るようになった。 動物を殺すなら刃物が必要だ。倉庫にあったキャンプ用のナイフを使おう。使い方も学ばなければ。 なるべく面倒は避けたい。一撃で殺せるように、動脈の位置を知る必要がある。 彼女はその馬鹿げた妄想と狂った理念のために、シリアルキラーと化したのである。 彼女を歪めてしまったのは、皮肉にも「正しく育て」「清く育て」「美しく育て」というような、教育の重圧であったと言えるだろう。 何をしても周りと比較され、何かを成し遂げてもその上を目指せと言われ。 彼女は誰かに認めてもらったことがなかったのだ。 その重荷は、14歳の精神に負わせていいものではなかった。 詰め込み、詰め込み、詰め込み。 そのココロは、ぐしゃり。と、潰れた。 今日も彼女は動物を殺すのだろう。 レベルが上がる、その日まで。 「てれれれってってってー！ けいけんち を 16 てにいれたわ！」 ・学生PC作成ルール 【部活動】ピアノ演奏 〈芸術(ピアノ)〉〈聞き耳〉 【趣味】レベリング 〈ナイフ〉〈回避〉 【得意科目】国語、外国語 〈母国語〉〈ほかの言語(英語)〉 【性格】外面的かつ保身的、猟奇的 〈信用〉〈生物学〉 【最も得意】処世術 〈心理学〉

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