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「あたしはアイとふたりでひとりなの。分かれるなんてかんがえられないヨ♪」 「我等は二つで一つの存在。疑う余地など一片もない」 少女「ミー・ヴィア」は非常に能天気で、あまり深くは考えず、いつでも上機嫌。 それは敵を前にしても変わらず、どこか異質なものを感じさせる。 六つ目の竜「アイ・ヴィア」は思考することを好み、冷静にして冷酷。 敵対する者を容赦なく引き裂くが、それは有機的な感情によるものではない。 【概要】 「あたしたちはね、うちゅーから来たの。アイがそう言ってた」 「我等はあの空の向こう――黒き宙から流星となり、地球に降り立ったのだ。あれから幾何の時が過ぎただろうか」 自称「宇宙から来た」という、奇妙なレネゲイドビーイング。 その生態は実に奇妙で、少女の姿をした独立型のレネゲイドビーイング「ミー・ヴィア」に、 六つ目の竜のような姿をした協力型のレネゲイドビーイング「アイ・ヴィア」が寄生している…と本人たちは言っている。 ただし、「ミー」の姿で「アイ」が喋ることもあれば、「アイ」の姿で「ミー」が喋ることも多く、境界線は曖昧である。 二人が本当に別個体なのかどうかは疑わしい。 少なくとも、片方だけが動いているように見えても、見聞きしたものを全て共有していることは確かのようだ。 どうやら、彼女らは人々が思い描くという「キメラ」（キュマイラではない）を起源としているらしいが… 【経緯】 「ＵＧＮはねー、いいところだったよー。ぬけてきた理由はー……なんだっけ？」 「――はそこに在った。――は我等の記憶でのみ証明される。果たしてそれは、確かに存在していたと言うことができるのか……」 しばらくＵＧＮ内部の何かしらの組織に所属していたらしく、 そこを抜け出してふらっとほっつき歩いていたところを教会のシスターに拾われたのが２年前。 現在では「有我 愛未（ありが まなみ）」という人間としての名前を授けられ、小学四年生という設定で小学校に通っている。 日常生活はミーの担当らしく、学校生活はおおむね良好。 今でもＵＧＮに対して協力的な態度を取るものの、抜け出してきた理由や経緯についての明確な答えは返ってこない。 ただ一つだけ、元いた場所を訪ねると、奇妙なことに「どこにも存在しないはずの地域」の名前を答えるという… 【研　報告】 「　メラ」とは、神　に見られる　うな怪物そ　ものを指す　葉とは限　ない。 「ミー・ヴィア」「アイ・ヴィア」は、「人間の奇怪な　　、もしくは　想」を起　とした存在だと判明　た。 二つの個　に見せかけてい　が、　つのレネゲイ　ビーイングである。 さらに研　を重ね、本個　の　憶の底を探ることに成　した。 「ミー・ヴィア」「アイ・ヴィア」は、ある　間の思い　いた些末な幻　が具　化した存　であ　と推察される。 詳　い調　を行ったところ、 （途中の記録は破り捨てられている） 我々は、この　うな事　が明らかにな　ば大きな　乱を招くと判　した。 幸　にして「ミー・ヴィア」「アイ・ヴィア」は自身が　　か　来　と思い込んでい　ため、このまま秘　　　ことを強　推　する。 必要であれば記　操作等を行い、対処す　こと。

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