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アメリカ生まれのハーフ。母は日本人、父はアメリカ人である。 そして、彼には大切な友人がいた。 純粋で、父に教わっただけの見様見真似の早撃ちを凄いと尊敬してくれた。 ただ目に痛いだけの金髪もとても綺麗だと褒めてくれた。 これといった取り柄のない自分を、一番の友だと呼んでくれた。 身分こそ釣り合わないような、掃き溜めに住むような彼だったものの、家族も彼を受け入れていた。 優しい母に厳格な父、そして最高の友。誰が見ても「幸福な家庭だった。」 ある日、父の経営する不動産会社の方針を良く思わない連中に母が殺された。 その場面に鉢合わせたビリーは、父に教わり少しだけ齧っていた拳銃を用いて目の前の仇を殺害する。 それは、彼が一番信頼していた友だった。かけがえのない、親友をこの手で殺したのである。 これに対して、警察や司法機関は一切を無視。 この一切を、母の死を、友人の死を無かったことにしたのである。 そこから、物静かな彼の性格には地獄のような生活が始まった。 銃好きのマニアには「Whirlwind of Billy the Kid（現代に吹くビリー・ザ・キッド）」と。 マフィアなどの犯罪組織には「21th Lethal Weapon」(21世紀の最終兵器)などと囃される始末。 父は気をおかしくして精神病院送り。 ビリーは持ち前の頭脳と身分で大学を10代半ばで卒業。 社長の座を継ぎ、若き頭として立った。 優しかった母の言葉なんて、もう覚えていない。 あれだけ正しい道をまっすぐに進んできた、強い父の姿はもう無い。 人を想う事が出来た優しい彼の顔には、もう心からの笑みは無く。 張り付いた笑顔を誰と構わず振りまく、にこやかなお調子者となってしまった。 そんな彼は、社会の裏で今日も「副業」で名を馳せる。 陽気にして残酷、にこやかな笑みを絶やさないお調子者だが、 実際の彼は、どこまでも冷ややかで現実的、笑顔も顔に張り付いているものに過ぎない。 薄ら寂しい夜の方が好きな変わり者であると自称している。 一方で無謀ではあるが愚かではなく、理性的に物事を判断するという部分に長けている。 黒いズボンに黒いジャケット、暗めの茶色のハット、赤いマフラー…とマフィアか何かに見えなくもない。 様々な二つ名に違わぬ銃の扱いができる。 ちなみにリボルバー銃は父のものであるが、サンダラーを選んだのは彼がとある映画に影響を受けてである。 ■ファニングショット(ファンニングショット) 発射速度を上げるため、添え手側の手の平でハンマーを起こして連射するシングルアクションならではの撃ち方。 あらかじめトリガーを引いた状態で行う。ハンマーを連続してコックするときの扇ぐような仕草からこう呼ばれている。 連射性重視なので素人が行えば命中率は望めない。達人なら1秒足らずで6発全弾を撃ち切ることも可能だ。 ・トリプルショット…ファニングショットの派生系で、バースト機能のように3発連続で撃つ技術（手動式の3点バーストのようなもの）。 ハンマーを起こす順番は、1発目が右手の親指→2発目が左手の親指→3発目が左手の小指、となっている。 ビリーの場合は左利きなので全て逆で行う。

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