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しきぎ みかど IBGM：ECHO 　 「“悪魔憑き(ポゼッション)”。──悪魔に憑かれたイカれたやつのことだよォ」 ------------------------------------------------------- PL：しみず PC：しきぎ　みかど CN：悪魔憑き“ポゼッション” Dロイス：序列不能“ブラックアウト” ロイス 1.家族　　　　◯懐旧/N無関心 2.パラディン　○P憧憬/N劣等感 3.バジリスク　◯P遺志/N恐怖 4.　P/N 5.　P/N 6.　P/N ------------------------------------------------------- 【キャラ詳細/表】※他のPCは知ってても知らなくてもいいことだよ 東京都内で暗躍する非正規のヒーロー。 仄暗いヒーロースーツを身に纏い、異形の武器を振るうその姿はいつの日からか“悪魔憑き”と呼ばれるようになった。 彼には様々な噂がつきまとっている。 曰く、「やつは悪魔と契約したらしい」。 曰く、「あいつは実はオーヴァードでもレネゲイドビーイングでもないらしい」。 曰く、「とある電話番号で助けを依頼すると、必ずやってくるらしい」。 それらの真偽は不明だが、本人は否定も肯定もせずに「さてどうだろうな」と曖昧な返答をしてくる。 しかし唯一確かなことは、彼はそういった話題になるといつも片方の口角を釣り上げて非対称の笑みを浮かべるということである。 政府側からもその能力の詳細が不明であるということと、彼自身が自分の生い立ちをあまり口にしないことから、謎の多いヒーローである。 だが、どうやら「パラディン」から指導を受けていたことがあるらしく、自分以外に「パラディン」を師匠とするものを見ると、どこか懐かしいものを見るかのような目で見ていることが多い。 好きな食べ物は牛カルビ(本人談)。 【戦闘スタイル】 全身を黒い獅子のような姿に変化させ、巨大な異形の武器「十字架(エクソシスト)」を創造して戦う。 武器は斧のようで槍のようで剣のような混沌としたものであり、その大きさも伴ってかなり不気味なもの。 キュマイラの驚異的な怪力とモルフェウスによる物質創造の能力により、自分の身の丈ほどもある巨大な武器を軽々と振るう。 また、相手が隙を見せたり充分な条件が揃えばばほぼ致命打になるであろう超強力な一撃「螺旋を解くもの(アンチライフマーダー)」を繰り出す。 【キャラ詳細/裏】※他のPCは知らないでもらえるとうれしいことだよ 彼の生まれた家は、とある神を狂気的に信奉する暗黒の一族だった。 式木御門。彼はその家に「神の依代」として生まれ落ちた。 つまりは神を体に降ろす為の器であり、それ以上でもそれ以下でもなかった。 彼は「神の依代」として何不自由ない生活を送った。だがそれはあくまで「依代」としての生であり、「式木御門」という一人の人間としての生ではなかった。彼のことを産み落とした母親も、彼のことを大事にした父親も、誰一人として「式木御門」を見はしなかった。 そんな生活が8歳の時まで続き、彼の心は徐々に擦り切れていった。 「このままでは、自分は自分でなくなってしまう」「神が自分の体に降りたら、自分は死んでしまうかもしれない」。 だがそれ故か、彼の生への執着は、自分以外の人間を見る度に日に日に強くなっていった。 「この人達は明日も明後日も、寿命の限り生きていけるのに」「どうして僕は、死ななきゃならないんだろう」 そんなある日。彼の家は複数名のヴィランに襲撃される。 金品目的だったか、あるいは彼の家が信奉している神についての何らかの目的だったか。 過程として、彼の家族は彼を残して全員が死んだ。 結果として、彼は自らに降ろされる神に縋った。 「もしもほんとうに神様がいるなら」 「貴方が望むことはなんでもします。依代にだってなる。だから──」 「だから、僕を生かしてください」 「死にたくない。死にたくない。死にたくない。死にたくないんです」 「僕はこんなところで、誰にも見てもらえないまま死にたくなんてない！」 そう渇望した時、彼は一つの声を聞く。それが神からの声だったのか、それとも自分自身の声だったのかは憶えていない。 『────』 なんと言ったのかはわからなかった。だけど何かが自分の内側で芽生えたことはわかった。 なにが起こったのかはわからなかった。だけど何をすればいいのかはわかった。 「……そうか、一番上に立てばいいんだ」 人の生とはライフゲームである。環境に適応したものが生き残り、適応できなかったものが死ぬ。それに一縷の例外もない。 戦って、戦って、戦って、戦って。そうして最も力を得れば、そうすれば、『式木御門を誰かが見てくれるかもしれない』。 数分後、ヒーローが到着した頃には唯一人、不気味な武器を携えた幼い少年が立っているのみだった。 その後、彼は自分がオーヴァードとして覚醒したことを知る。 あの事件の時、覚醒した時に力の暴走が起こってしまったのだろうと医師は言った。しかし彼はこうも続けた。「君のオーヴァードとしての能力は不明な点があまりにも多すぎる」「まるで、くらやみのようだ」。 分からないということが不快感へと変わるのはよくあるケースで、それは彼を担当した医師も同じだった。 彼は様々な医師や場所を転々としていくうちに、一人のヒーローと出会う。それが『パラディン』である。 能力の振るい方、力を持つものの心構え、そして、ヒーローという存在についてを学び、彼もパラディンと同じ道へと足を踏み出すことを決意する。最も強力なヒーローであるパラディンについていけば、いずれ自分も彼のようになるために。 そして、幼い日に、自分が何か、契約のようなものを交わしてしまったモノは一体なんだったのかを知るために。 【キャラ設定/真】※このPCも知らないことだよ 式木の家が信仰していた神とは、莫大な力を有し、歴史において神格として名を残したレネゲイドビーイングである。 しかし現在においてそのレネゲイドビーイングは理性を喪失し、その欲望のままに動くジャームへと変質してしまった。 つまりは「悪魔」と呼んでしかるべき存在であり、その目的は「優れた種を生み出すこと」。 式木御門のオーヴァードとしての能力はこのレネゲイドビーイングによって覚醒させられたものであり、その際に彼は一つの契約を結び、そのレネゲイドビーイングの力の一部を譲り受けている。 その契約とは「理性を完全に失う前に、あらゆるオーヴァードの頂点に立つこと」である。もしも達成できなければ、彼はその存在を抹消され、はじめからいなかったことになるだろう。 彼の能力における不明点は契約を交わしたレネゲイドビーイングの力によるものである。 『ニヌルタ』。 それが式木御門が契約を交わしたレネゲイドビーイングの名前だ。 悪魔の如き存在に触れ力を手にれた彼が「悪魔憑き(ポゼッション)」と呼ばれるのは何の偶然か、あるいは必然か──

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