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Ｎ市の総合病院に勤める小児科の先生。 主に通常診療を受け持っており、大がかりな外科的現場に携わることはない。 というのも医者でありながら大の血液恐怖症で、傷口や手術中の現場などを見ると貧血を起こす性質のため。 本人としては、ＦＨには好きで入ったわけではなく、感染時に傍にいた聖さんの所属先がＦＨだったというだけ。 そして医者になったのも、家系が代々医者や教師、弁護士や警察官僚などの『崇高な』職業ばかりで、お前も倣えと親に押し切られたがゆえ。 押されると断れない、気が弱い、常に怯えたような顔つきをしている青年だが、人の命を救うときだけは自らの恐れを奮い立たせる。 …が、終わると涙目で座り込んでしまうので、やっぱり格好がつかない。 血をほしがる聖さんに追っかけ回されるのが日常で、真尋が泣いて逃げてもセルメンバーは「いつもの」と判断して通常通り仕事を続ける。

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