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【概要】 UGNへの忠誠心を買われ、未来のオーヴァードを導く存在としてコールドスリープの対象に選ばれた某市（当時）の支部長。 これからまた、人類が歩み直せますように。壱沙は祈るようにして眠りについた。 長らく共に戦ってきた愛銃『セーミス・ゼロ（理を外れた者）』と共に…… ……何！？　目覚めたらセーミス・ゼロがレネゲイドビーイングになっているだと！？ モルフェウスとハヌマーンのクロスブリード。 砂の結晶を作ったり、風を操ったりできるが、砂が目に入ったり風が目に沁みたりしてよく泣く。 本人は泣き虫ではないと主張している。 もはや悲しくて泣いているのか、砂や風で泣いているのか判断がつかない。 長い眠りから覚めた後でドライアイ気味のため、なおさらひどくなっている。 コールドスリープ前は『セーミス・ゼロ』のことをセミゼロと呼んでとても大切にしており、他人に触られることを嫌がっていた。 モルフェウスなのに武器を作らないのは、『セーミス・ゼロ』に愛着がありすぎるためである。 【コードネーム】 砂漠を渡る海風（サンド・シー・ブリーズ）。 涙を流しながら風を操り、敵を結晶化させて『砂漠のバラ』のような砂の結晶を作り続ける姿からそう名付けられた。 それはもう過去の話。今では地球自体が生命のない『砂漠』なのであった…… 【経歴】 かつて非常に貧乏な家庭に生まれた壱沙は、生きるのに必死だった。 両親は借金取りにどことも知らぬ場所へと連れて行かれてしまった。 それを止められなかった罪の意識からオーヴァードとなり、UGNに入って、両親の所在を掴むため、がむしゃらに頑張った。 UGNの支援を受けながら調査し続けた結果、両親は実験台として使い捨てられ、もはやこの世にはいないことを知った。 復讐は果たしたが、一度は失意に飲まれた壱沙を動かしたのは、自分のような人間を増やしてはいけない、という責任感だった。 そしてもう一つ。 壱沙は、ある廃墟を調査していて発見した特殊な拳銃と思いがけず適合することになった。 連れられていった両親が命がけで行わされていたという実験の産物だった。 自らの手で『セーミス・ゼロ』と名付けた物言わぬ銃は、やがて壱沙の孤独を埋める存在となった。 その後、UGNからの信頼を得て支部長になり、またがむしゃらに頑張って、それから…… ……　…　… 信じがたいことに、人類を導く（予定の）救世主にまでなってしまったのだ。 どうしよう。格上げされすぎてちょっと荷が重くなってきた。 セミゼロ、私はきちんと任務を果たすことができるのだろうか……！？

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