タグ： 菅野ヨタカ

とある出版社に勤務するミステリー小説の編集者。江戸川嵐がデビューした時からの担当。彼とは殴り合いの喧嘩をしながらも素晴らしい作品を作り上げようと努力する仲。 何かと拳に訴えるタイプ。 6年前、あるネット小説の大賞選考に参加し、嵐の作品を推薦。そのまま担当になるまで漕ぎ着ける。「夏夜蜘蛛の夢」と題されたそれに見惚れた彼は、さぞかし知的な高校生なのだろうと、勝手に嵐のことを想像していたが、対面してみれば生意気で見下すような目線をこちらに向ける不良男子であった。作品の書籍化に伴い会議をしていたところ、初日から嵐と殴り合いの喧嘩になり、編集長にキレられた。二人揃っての説教の後、編集長の言いつけで仲良くなれと食事を奢ることになり、その時、彼の体験した不思議な冒険譚を聞かされる。酒に酔い、それが真実だとは思わないでいたが、彼と話をする度に、それが本当に起きたことであるのではないかと、彼の言動から感じるようにもなる。 そんな出会いから6年後の現在、再び6年前のような夢出来事の小説を書くようになったり、目の下の隈が濃くなったりする嵐を見て、ほんの少しの不安を募らせている。 だがそれでも腹が立つ時は殴るし、嵐の方が金持っていようが一緒に飯食ったときは自分が奢る。 あと最近、なんか嵐が金髪のイギリス人留学生を連れまわして取材に行くので、大丈夫だろうかと心配もしている。法的に。 覚えた呪文【空鬼の召喚/従属】

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