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概要 世間知らずの元高級遊女で、1年前まで遊郭にて芸事を行っていた。 生い立ち 数えで6歳の頃に遊郭に売られた。両親の顔も覚えていないが、子供時代は不自由ながらも平和な生活を送っていた。 しかしながら、水揚げしてすぐに若旦那が華燐を大変気に入ったことをきっかけに、 妓楼で激しいいじめを受けることになった。若旦那は太夫の密かな恋の相手だったためである。 華燐は元々芸者であったが、若旦那には色も売るよう楼主に申しつけられた。それによりいじめも激化し、 口にするものに毒を盛られることが日常となった。 3年後若旦那に身請けされ妾となったが、半年して家督を継いだ直後に若旦那が流行り病に倒れてしまう。 家からは厄病神と非難された。若旦那の妹に殺されそうになったため夜中に家から逃げ出した。 持ち出した若旦那からの贈り物は女１人が一生生きていくには十分すぎる財産であったが、 長すぎる遊郭での生活ゆえ常識に疎く、金の匂いを嗅ぎつけた詐欺商人に騙されて大半を失った。 今はまじないと称して紙製の人形を売ったり、装飾品や着物を少しずつ質入れして生計を立てている。 性格は生来どちらかというと快活で天真爛漫であったが、水揚げしてから続いた不幸により 疑い深く慎重な振る舞いをすることが多くなった。 容姿として、髪や着物の手入れも行き届いておらず陰気な雰囲気が漂っている。 しかし顔立ちは整っており、数年前は大変美しかっただろうと容易に想像できる姿をしている。 備考 幼い頃からお手玉が好きで、質の良い生地でできたそれが今でも宝物である。 ただし現在は端がほつれており、繕いごとができないため大切にしまってある。 数年に渡り毒を盛られていたので料理や飲み物の不自然な苦味や甘味に敏感である。 また毒や薬の効きが弱く腹下しの毒程度あれば体に異変が生じない。 護身術としての短刀の扱いは、幼い頃からの美しさに心配した楼主が護衛を通じて覚えさせたもの。 型は美しいが実際に短刀を人に振るった経験はない。

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