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球磨（くま）市立高等学校2年生。他人と一定の距離を置いている少女。 かつての名前は平瀬ありす（ひらせ　ありす）。生まれは球磨市とは異なる市。 物心ついた頃から父親はなく、水商売をしている母親に放任気味に育てられていたが、 幼稚園の頃に、有川雛（ありかわ　ひな）という友達が初めてできる。 雛とはいつも一緒に行動し、小中高と一緒の学校に進学していたが、高校1年の夏前から、雛ともどもいじめの被害に遭うようになる。 成績が良く、容姿も整っていて、人気の高いふたりに嫉妬した女たち8人がいじめっこグループを形成し、 些細ないたずらから始まり、次第に暴力や恐喝、万引きや援助交際の強要と、次第にエスカレートしていく。 その苦しみに、ありすはかろうじて耐えていたものの、雛は苦しみに耐えきれず、自殺してしまう。 雛を自殺に追い込んでも、何の罪にも問われず、さらに、反省の色を見せないいじめっこグループを見て、 ありすは自らの手で、いじめっこ達全員を殺害する事を決意。 復讐計画を立て、それを実行し、一夜のうちにいじめっこ8人を全員包丁で刺殺し、雛の仇を取った後、出頭する。 その場で全8件の殺人を認め、逮捕されるも、幼少期に親からの愛情を満足に受けられなかった事、 殺人に及んだ背景に、人々から同情を得た事から、死刑にも終身刑にもならなかった。 また、少年院でも落ち着いており、再犯の可能性もなかった事から、刑期を短縮されて出所する。 なお、いじめっこ達、ならびにその遺族への謝罪は、最後の最後までする事はなかった。 出所後、身元引受人となってくれた、雛の両親の援助を受けて、球磨市に引っ越してひとり暮らしを開始。 同時に、自らの苗字を雉鳥と改める。ありすという名は、雛が気に入ってくれていた名前だったため、捨てられなかった。 事件を起こしたときに、高校を自主退学していたため、今度こそ高校卒業を目指し、球磨市立高等学校に編入。 球磨市では自身の過去を知るものもないので、適度な人付き合いをしながら、日々を送っている。 現在の目標は保育士。自分のような子供をこれ以上生まないよう、子供をしっかり育てていきたい、という思いを胸に秘めている。

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