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UGNイリーガルである御門大学の学生、コードネームはアーセナル。機械化した体での射撃が得意なありふれたエージェント。人は良いが賢くはない。 …というのは、表の顔。実際は評議員直属組織「ZEUS」のエージェントの一人。 元々は両親をジャームによって失い、UGNのとある支部で活動していたﾁﾙﾄﾞﾚﾝだった。しかし、とある事件において、支部と恩師、そして大切な友人を失い心に大きな穴を作る。失意の中で旅に出た彼だったが、旅に出た先でもジャームによる事件に遭遇する。もちろん、心を失った彼がまともに戦えるわけもなく敗北、被害は拡大の一途を辿る。 自身と周りの人間の死を悟ったその時、彼の脳裏に友人のとある言葉を思い出す。 『難しいことは考えなくていい。マックに行ってお前は愚痴でも何でも言う、俺はそれを聞いてやる。俺らに出来るのはその程度だよ』 そうだ、あの時点で自分の心は救われていたのだ。難しいことは考えなくていい、思考をシンプルに…すると彼の心の穴は見る見るうちに塞がっていく。 「俺はアイツみたいに強くない。所詮は手の届く距離しか守れないちっぽけな人間だ。それでも、この手が届いて誰かを守れるなら……俺は迷わず手を伸ばしたい！」 使命とかそんなものは関係なく誰かを守りたい、あの時伸ばせなかった手をもう一度伸ばせるなら…そのような彼の想いに応えるかのように、彼のレネゲイドは異常反応を起こす。突如として、影が別の人型を取り動き始めたのだ。その影は巨大化し、彼の周りの人々を覆い攻撃から守り抜く。新たに覚醒したばかりのウロボロスの能力を遺憾なく発揮し、奇跡的に被害者を出すことなくジャームを討伐。UGNｴｰｼﾞｪﾝﾄとして完全復活を果たした彼は、紆余曲折あって現在の地位に就く。 　冷静沈着な二枚目として飄々と振舞うが、それはあくまで彼が思い描く強い人物を背伸びして演じているだけ。素はややヘタレで卑屈。そのため、年少組に対しては年の近い兄弟のように慕われる一方、年長組にはいろんな意味でかわいがられている。しかし、胸に秘める正義は誰よりも強く、かつ考えるより先に体が動いてしまうタイプのため、戦闘制限を破っては命令違反の始末書をよく書かされており、常にZEUS資格剥奪の瀬戸際に立っている。 　半径５ｍ以内の仲間全員を守る影『ウィード』が最大の武器。さらに、ウィードを纏い「影衣鎧装(えいいがいそう)」を行うことで常識外れな戦闘力を獲得する。また、メンバーで唯一専用デバイスを持たないZEUSエージェントでもある(曰く、ZEUSとしては影が本体で自分は容れ物のため、自分自身がﾃﾞﾊﾞｲｽではないかとのこと)。 　ちなみに、「マックの奢り」は彼にとって最上級の報酬であるらしい。感謝の際に彼がよく口にするが、エージェントとしての報酬金額等を考えると周りからは「何言ってんだこいつ」と思われていることがしばしば。 「【Code：ex machina】声紋認証開始、『世界に仇名す愚か者よ、その身を以て悔い改めろ』……影衣鎧装！！」 「おっとわりぃ、全部喰っちまった。俺は愚者(ﾊﾞｶ)だからな、目に入る奴皆守れなきゃ気が済まないんだ」 「いつも情報助かるよアンネ。お礼はマックの奢りでいいか？」

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