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・宅配業者『ホーク急便』に勤める、まだ入社数年ほどの配達員。 かなりガッシリとした体躯をしており、筋肉の重さで体重があるタイプ。私服は基本的に年がら年中タンクトップに腰巻きジャンパーという格好をしているため、なおのこと筋肉質な身体が見てとれる。 眼光が鋭く、大抵何を言われても「うっす」と「ども」の一言返事くらいしかしないほどの無口。礼儀は正しい。見た目の厳つさもあり、元ヤンだの暴走族のヘッドだの好き勝手囁かれているが、実のところはただ単に人見知り。表情筋が上手く仕事をしない為に、笑顔を作ったつもりが逆に怖い顔になってしまい、尚のこと怯えさせてしまい気味なのが悩み。 バイクが得意なのは暴走族をやっていたわけではなく、単に父親から譲ってもらったバイクを免許取得してから毎日乗り回していたため。明らかに喧嘩で身につけたとしか思えない蹴りは、キックボクシング部に入部していたため。何かと勘違い要素が多い。 かなりの健啖家。仕事柄エネルギーを消費しやすいのも相まって、丼三杯は軽く平らげてしまう。一番の好物はすき家の牛丼メガ盛り豚汁お新香セットにプラス卵。休憩時間の昼飯は決まってこれ。 打ち解けるまでに時間はかかるが、慣れてきた相手にはぶっきらぼうな態度ながらも、自分からコミュニケーションをとったりするようにはなる。 こう見えて実の性別は女性。厳つい外見や低い声、言動などが災いし、自分から言うか或いはきっかけがない限りは、女性と見抜かれた事は皆無に等しい。 本人は特に気にしておらず、寧ろ男のように接してもらえる方が気楽で良いと思っている。 身体は女であるが、中身はほぼ男性であるに近しい。 (目付きが悪い)(鋼の筋力(ダメボ1d6)) ・「火点し頃の蜘蛛踊り」のHO3。以下シナリオ核心に触れるネタバレ含む。 『絡新婦』を届けるため、そして移住した元同僚である菅原徹に会うためにあの夏の日に『八肢島』へとやってきた。 ホーク急便に勤めていた時から気さくに話しかけてくれていた菅原とは、対照的なタイプでありながらも仲の良い友人関係を築いており、彼が仕事を辞めてしまってからは再び遠巻きに見られるような時間が続く。因みに颯が実は女性であるということには気づいていなかった様子。 その間で彼に対する恋しさ、そして「会いたい」の気持ちが募っていき、やがてそれは無自覚な恋愛感情へと変わっていった。 八肢島で菅原との再会を果たし、加えて島の女子高生である志穂ちゃん、ジャーナリストのオーさん、観光客である高杉さんとも知り合う。 菅原とは約束を交わし、祭りの夜を共に過ごし、複雑な感情が引っ掛かりつつも幸せな時間を過ごしていたが……。 島に潜んでいた真実、次々に無惨に殺されていく人々、そして迫られた決断。 彼女は約束を破り、蜘蛛人間になる道を選び、そうしてずっと島の中で生きていくのだろう。 決して、「自害」という選択だけは選ばぬままに。 島で暮らす選択を選んだ後、菅原の家で共に生活をすることになる。 暮らしの中でようやく女性であったことに気づかれ、まだ友人の延長であるような間柄だが、彼と結婚する。現在の姓は「菅原颯」。 農作業に明け暮れる生活を送る中でも、オーさんの分まで志穂ちゃんを見守ることを忘れず、自分を見送ってくれた高杉さんのことも忘れず、亡くなった二人の墓には定期的に訪れていることだろう。 そして、大切な人とはもう二度と離れず。 「火点し頃の蜘蛛踊り」にて ■遭遇した神話生物 ・ヤエ ■忘れない人達 ・阿納さん(高校生) ・オーさん(ジャーナリスト) ・高杉さん(闇医者) ■入手したもの ・無し 俺が選んだ選択は正しいものだったのかどうかは、分からない。 きっと正解ではないし、不正解でもなかったのだろう。 今年もまた、あの夏の祭りがやってくる。 火点し頃に、提灯の灯りが点る。 ……なあ徹、今年も星が綺麗だ。 【……火点し頃の蜘蛛踊りにて―生存ロスト―】

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