タグ： PC3 藤双樹

【経歴】 　この世界にありふれた紛争地帯で生まれ、育つ。 　物心ついた時には傭兵として銃を手に持っていたし、生きる糧として誰かの命を奪う行為に疑問を覚えることも無かった。 　いや、どうなのだろう。 　今の知代を構成する重要なピースの一環ながら、いまだに知代はこのころの自分が自分で把握しきれていない。 　クソ見たいな環境だとはわかっていた。周囲のみんなそう言っていたから。 　でも、戦場でたまに巡り合う理解者のことを考えると、消し去りたい過去かと問われれば否と、わりと悩まずに答えられる気がする。 　たとえ次の日にはその理解者の頭に鉛玉たたき込むことが珍しくなかった場所だったとしてもだ。 　ひとつめの転機は未知との遭遇。 　理不尽でない戦場など存在しないが、理解不能な化け物に魔法じみた不思議パワーで部隊丸ごと木っ端みじんにされるなどそう無い。 　生き残ったのはふたり。目が覚めたのは知代だけだった。オーヴァードへの覚醒がその差を分けた。 　もっとも、粉々になった身体を機械で補い無理やり繋ぎ合わせた結果、幼子のような体格に再構成されてしまっていたが。 　彼女の所属していた部隊を壊滅させたのはFHなる組織だとか、世界の真実だとか。 　彼女を治療したUGNなる組織にいろいろ説明されたがよくわからなかった。ただ、自分がアレと同じ化け物になったということだけは理解できた。 　UGNの協力要請を受けたのは復讐心や正義感ではない。自身の治療費と、意識を取り戻す見込みのない仲間の入院費用を稼がねばならなかったからだ。 　さして仲がいいというわけでもなかった、その日たまたま部隊を共にしていただけの相手の面倒を見ようと思ったのだろうか。 　憐憫だろうか？　これもよくわからないまま少なくない金額を支払い続けている。 　ふたつめの転機はUGNの中で。 　なにぶん戦場以外のことを知らなかったので、外見的に違和感が無かったことも手伝いチルドレンに混ざって教育を受けることになる。 　何も無かった少女は訓練教官であった“シルクスパイダー”玉野椿を指針にすることにした。その人間らしさに好感を抱きつつ嫉妬した。 　知識と常識がある程度ついた今となってはあれも『普通』ではないのだと知っているが。 　教育期間は三か月ほど。その中で指揮官としての適性を見込まれ、その後も一年に渡って椿の隣で経験を積む。 　こうして促成栽培にもほどがあるが万年人手不足のUGNでは贅沢も言えず、支部長たりうると認定を受けた今年の春からN市に赴任した。 　N市では国際環境情報大学附属小学校に籍を置き、文字通り小学生から人生をやりなおしている。 　支部長としての業務があるため当校は不定期。周囲には闘病中と認識されている。 　体のメンテナンスのため頻繁に通院しているのでまんざら嘘というわけでもない。 　余談だが、今使用している戸籍は傭兵時代に偽造したパスポートの設定を流用している。 　某アニメキャラの名言をそのまま名前に置き換えたものだが、ここまで長く使用するならもっとまじめに考えればよかったと後悔していなくもない。 【別シート（編集中】 http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY39T6pwEM

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