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クトゥルフ PC作成ツール
立花 春陽
ID:2006985
MD:d396dda34b6fa835d873775a38f33a51
立花 春陽
タグ:
瓶底
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生まれ・能力値
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21
その他増加分
一時的増減
現在値
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初期
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デア
幸運
知識
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SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
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技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
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初期値の技能を隠す
複数回成長モード
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<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
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簡易表示
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<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
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<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
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<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
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<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
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所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
小学生の頃、高熱を出して二週間ほど入院したことがある 発熱が長引いた事もあり、二週目からはほとんど経過観察のための入院だったが、点滴の管が邪魔で思うように動けなかったり、とにかく暇だったりで、かなり不貞腐れていたのを覚えている 症状は重かったが特に他人に移すようなものでも無かったらしく、4人部屋に入れられていた と言っても、俺の他には1人しか部屋におらず、実質2人部屋だったのだが その時出会ったのが、冬城 吏だ 差し込む日差しと揺れるカーテンを背に笑う姿が今も目の奥に焼き付いている 年は3つ上。物心ついた時には病院暮らしだったらしく、殺風景で居心地の悪い病室にも不気味なほど馴染んでいた 今思えば何と失礼な感想だと思うが、それでもベッドのリネンに負けず劣らず白い肌の男と言うのは、その後何度見ても現実味のない、絵画のような情景だった しかし絵になるのは外見だけで、本人はかなり人懐っこい性格だった ようやく熱が引き、いい加減寝ているのに飽きを感じ始めた頃、冬城は声を掛けてきた 熱が下がらないうちはずっとカーテンで仕切られていたので、俺はこの時初めて隣のベッドに人が居た事を知った 「こんにちは。中々熱が下がらないみたいだったから心配したよ。落ち着いて良かったね」 声を聞くまで全く存在に気づいて居なかったので、俺はなんの返事も出来ずただ目を丸くしていた そのうちに冬城がくすくすと笑い始めたので、ようやく俺は我に返り、何とも恥ずかしい思いをしたのだった 有り体に言って、冬城は頭が良かった 日がな一日本を読んで過ごしていたと言う。冬城の枕元やサイドボードには言葉通り、様々な本が積んであった そのほとんどが、ごく普通の小学生であった俺にも分かるほど、難解な書物であった 何しろタイトルからして英語なのだ。英語ですらない言語のものもあったように思う かと思えば最近流行りの小説家の本や漫画なんかも置いてあったりして、当時の俺は余程暇なんだなと無意識に残酷なことを思った 彼が真の意味で天才である事を理解するのは、もう少し後のことだ 俺の両親は共働きで、毎日何時間も病院に居られる訳ではなかった 両親は申し訳なさそうにしていたが、別に構わなかった 退屈だと思っていたのが嘘のように、冬城との会話が楽しかったのだ どんな疑問を投げかけても、分かりやすい回答が返ってくる 小学生が思いつくような下らない問いかけにも、冬城は丁寧に答えてくれた しまいには苦手だった算数と理科を教えてもらい、退院後に見事成績が上がった 普通は退院してしまえば、同室だった人間との関わりはそれっきりになるだろう 冬城も俺の退院を我が事のように喜んでくれた。だが、俺が出て行けばまたこの人は殺風景な部屋で1人本を読む日々に戻るのだと思うと、何故だか息苦しいやるせなさを覚えた なんと幸運にも、病院は小学生の俺でもバスを使えば行ける距離にあった 退院した次の日、病み上がりにも容赦なく出された宿題を持って病室を訪れた俺を見て、冬城は初めに声を掛けてきた時のようにくすくすと笑った それからと言うもの、学校帰りに冬城を訪ねるのは日課になった 宿題を片付け、学校での出来事を聞きたがる冬城に、特に面白くもない俺の日常を語って聞かせる 何が楽しいのか全く分からないが、きらきらと目を輝かせながら聞き耳を立ててくるのでは仕方がない いつのまにか日々の出来事をメモする習慣までついてしまい、そしてそこでようやく、冬城を喜ばせたいと思っている事に気付いて、1人で赤面した 休日にまで訪れる俺に、友達との時間も持った方がいい、と冬城が苦言を呈したこともあるが、別に学校に友達がいない訳では無かったし、友達とは学校で遊べばいいと、そして、冬城だって友達だと、俺は少しばかりむっとして返した その言葉に目を見開き、困ったように、しかし嬉しそうに笑った冬城を見て、少しばかり得意な気分になったものだ 俺はどこまでも子供だった 何も知らず、何も考えず、ただ流れる日々を楽しんでいただけだったのだから そんな生活を続けて、いつのまにか俺は高校生になっていた 冬城という優秀な家庭教師のおかげで、学校での勉強は全く苦ではなかった そしてその頃には、ただ本を読むだけでそこまでの知識が身につくことはないと理解していたので、この人が外に出れさえすれば、輝かしい未来が待っていただろうという事を思っては、運命の残酷さに歯噛みした だから、俺のやりたいと思うことも、次第に決まっていったのだ 高三の冬 もう各大学の入試が始まると言った時期だった 学校よりも学習塾よりも集中出来る冬城の病室が、俺の自習スペースだった 何でもかんでも教えてもらう訳にはいかないと冬城を突っぱねながら、ひたすら勉学に励んでいた 「ねえ春陽。そろそろ志望校くらい教えてくれよ。手に塩かけて育てた教え子が、何を目指しているかも知らないなんておかしいじゃないか」 ぎくり、とシャーペンを握る手に力が篭った 合格出来るかどうかもギリギリの難関だし、理由も、目的も、何となく気恥ずかしいから黙っているのだ。合格したら教えると散々躱して来たが、冬城も冬城でしつこかった そう、何故かこの日は 「う…その、××大の、医学部…」 …別に、こればっかりは、喜ばせたいとか、いい格好をしたいとか、そんな事を考えていた訳ではなかった 冬城と過ごすうちに見つけた目的ではあった。だが、紛れもなく俺の夢だった なのに 「…それは、俺のため?」 その時の冬城の顔は、初めて見るものだった 断じて喜びではない。悲痛、苦悶、そう言った表情だった 喜ばせたいと思っていた訳ではなかった。だが、そんな顔をされるとも思っていなかった 期待していた訳ではないが、その反応に反感を覚えた 「…なんだよ。何か文句でもあるのかよ」 冬城は思わず、といった風に何か言葉を発しかけた。焦ったような、怒鳴るような、そんな勢いだった それに気づいて踏み止まり、冬城は俯いてしまった しばらくしてようやく聞こえた冬城の声は、俺が想像だにしていなかった音を紡いだ 「…春陽。悪い事は言わない。考え直せ」 その瞬間の激情を、何と言葉にすればいいのか よりにもよって、救いたいと願った冬城に否定されたのだ 迷惑だと言うのだろうか?無理だと思うのだろうか? 「何でだよ!俺には無理だって言いたいのかよ!」 「違う!そうじゃない!そうじゃなくて…!」 違うと言いながらも、冬城はどもるばかりで、明確な理由を話そうとはしなかった それが言外の拒絶に思えて、俺は途端に虚しくなって、何より、悲しくて もう冬城の顔も見ていなかった。彼はあの時どんな顔をしていたのだろう 「お前は、もっと自分のために…!」 「うるせえな!余計なお世話なんだよ!」 ノートとカバンを引っ掴んで病室を飛び出した 後ろで冬城が何か言っていたが、もう耳に入って来なかった 家に帰っても荒れた心は治らず、その日は何もかも投げ出して眠りについた 一夜明け、感情的になり過ぎたと反省したが、どうにも気まずくて、俺は病室に通い始めて以来、初めて行くのをやめた 志望校を変える気はさらさら無かったし、何が何でも受かって認めさせてやる、と言う気持ちが湧き上がっていた こうなったら、次は合格発表を見たその足で行ってやると意気込み、せめて理由をちゃんと聞けば良かったと言う後悔を心の隅に押しやり、現実逃避のように勉強に没頭した がむしゃらに勉強したおかげか、なんとか自分の受験番号を掲示板に見つけることが出来た ほっと溜息を吐いたと同時に、あの日からわだかまっていたもやもやも一緒に吐き出されたかのように、心がすっきりしていた 今なら、素直にあの日の事を謝れるかもしれない きっかけは冬城のためだった。冬城の病を少しでも良くする方法を研究したいと思ったのだ しかし今はそれだけではなく、きちんと医者になるための勉強をして、病気に苦しむ人々を救いたいと思っている それをちゃんと伝えよう 俺の足取りは軽かった 久しぶりに病院までの便が出ているバス停に座りながら、定刻を今か今かと待っていた もう二度と、冬城に会える事はないと知らないまま
※
歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました
(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
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