タグ： 火点し頃の蜘蛛踊りHO1 ロスト にうらとほてぷ

【火点し頃の蜘蛛踊り：HO1】 -------------------------------- 「僕は季織白幻、よろしくね！…観光客？！やったー！よければ本土のお話聞かせてくれませんか？」 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　--------- 誰よりも白い青年は島の外の世界へ憧れを抱き続けた。-------- -------------------------------- ［るるぶ2015：特徴表］ ・1-5…天才　生まれつき頭の回転が速い、INT+1 -------------------------------- [profile] ・誕生日：8月31日の朝 ・一人称：僕 / 二人称：ちゃん・君 ・さん/ お客様：○○様・○○さん/両親：父様・母様 ・好きなもの：お客様と話すこと/遠くへ行ける魚や鳥や船/本土や知らない場所/ギターを演奏すること・星空の下でギターを演奏すること ・嫌いなもの：生贄/蜘蛛人間 ・あだ名：しろ/ゆき ・性格：社交的・好奇心旺盛・元気で活発 ・外見：アルビノ。小さなころ僕と同じ姿をした人が居なくて不安で怖くて仕方なかったが、 　　　　同じ年頃の少女が雲と同じ色で綺麗だよと言ってくれたあの日から、みんなと違う外見を気にしていない。 　　　　どこまでも遠くへ行けるあの雲と同じ色。 ・民宿：灯海月荘（アカクラゲソウ） ・苗字：蜘蛛人間→蜘蛛の糸→季節を織る（意訳：この島で四季を過ごす、ずっと居続ける、出られない） ・名前：アルビノ→白→白昼夢→白い幻（意訳：白色はいろんな色になれる、何にだってなれる、自由である、夢を見る白） -------------------------------- [story] 僕の名前は幻のように白く綺麗で目を引く姿から名付けたと母様から聞いた。 僕が幼い頃、民宿へ泊まりに来たお客さんが見たことないものを持っていた。 ギターという楽器だよと言って目の前で弾いて見せてくれた。 -かあさま！ぼくもおおきくなったらぎたーがほしい！ひける？ようになりたい！- 目を輝かせていた僕のことを母様は微笑んでいたことを覚えている。 僕はあの時心打たれたんだ、綺麗な音で、知ったんだ、島の外には知らないものがたくさんあると。 毎日ギターを弾き続けた、泊まりに来たお客さんの数だけ外の世界へ憧れが膨らんでいった。 電車ってどんな乗り物なんだろう、遊園地って楽しいところがあるらしい、僕も行ってみたいなあ。 タイヤキって言う甘い魚があるらしい、パフェっていうキラキラした甘い食べ物、僕も食べてみたいなあ。 -白幻、我々は神に選ばれた存在だ、出来もしない事を夢想してもお前が辛いだけだ- 　　　　　　　　　 　　　　　　　　-そんなことないっ！できるよ！！僕は大人になったら島の外の世界へ行くんだ！- 島の外の世界へ憧れる僕に対して意地悪ばかりを言う父様が僕は嫌だった。 僕は父様から聞かされてしまった、僕は耳を塞ぎたくなった。 島の外の世界へ憧れを込めたギターは、生贄の慰めになった届いているのか知らないけれど。 僕自身が蜘蛛人間という選ばれた存在、しかし外の世界へ行けば人から化け物だと嫌われてしまうのかと強くなった。 僕がこの島に生まれなければ、この繭のような檻でできた島から出ることができたなら。 八枝島の鳥が羨ましいよ、遠く遠くへ飛んでいける。 八枝島の魚が羨ましいよ、どこまでも泳いで行ける。 同じ島の生まれなのに、どうして僕だけ外へ出られないんだ、ずるいよ。 服装は違うけれど本土の人と変わらないじゃないか。 嫌だ、諦めたくない、僕は外の世界へ行くんだ。 -たった一度でいい、僕は外の世界へ行きたい、そうしたら蜘蛛人間でも生贄でもなってしまったっていいから- 季節を降り続け、外の世界へ憧れを捨てきれないままギターを引き続けた。 天気のいい晴れた日の午後、外から帰った偶然に両親の話を聞いてしまった。 今度は僕が生贄に選ばれた、父様は名誉なことだと言っていた、母様は悲しんでいるような気がした。 死ぬわけにはいかない、僕は僕のしたいことをまだしてないじゃないか。 生きてこの繭を破いて外の世界へ行かなければ、生贄になるつもりなんてない！ 2018.09.22　火点し頃の蜘蛛踊り開始 -------------------------------- [story：生きたかった] 多すぎた…多すぎたということを私の理解がもっと早ければ。 白幻は生きたかった以外の後悔はないだろうけれど、もっと早く私が先へその先へ導くことができたのなら。 死ぬのはあの人だけで良かったのかもしれない。 背おう命を少しでも軽くできたと思う、100人と数名は19歳に背負わせる命じゃない。 私の後悔が絶えない。 外が好きで外に憧れて外からくる人を喜んでは話かけ人懐っこく優しかった彼の性格を覚悟を強いて変えてまでも私は彼を生かそうとした。 生きたいという欲望を殺すのは生きたいという他者の欲望だ、私は白幻はそれを何度も見た。 沢山の生きたい欲望を摘み取ってあの地に立ったのに最後の生きたい欲望に勝てなかったね。 あの二人と私が白幻の分まで生きようと多くの世界を見ようとそう動くことを身勝手ながらもそう願って。 おやすみなさい。 2020/05/30　00：42　および　某年、九月一日　季織　白幻　ロスト　

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