タグ： 月猫 もにカウンター

昔、ペットとして一般家庭に飼われていた「マーブル・ホワイト」と言われる交配によって生み出されたアカギツネの一種。 飼い主の自分勝手な都合により捨てられ、雪が降る中行くあてもなく歩き 雪が降り積もった更地の中、 体温の低下、疲労がたまった身体…雪の中で動けなくなり、動物、否 生物としての死を迎えようとしていた。 霞む視界、徐々に闇を広げる意識の混濁　…もう死ぬだろう。視界が一度暗闇に包まれた。 そんな時だった。　死の淵を見、現世と常世の狭間にて、コルネリアと出会った。 魂だけの存在となったとなった一匹と一人に言語の壁はなく、互いに心を交わすことにより意思疎通ができた。 そして、彼女に外の世界を見せたいと思った。ペットとして作られた身、自分も外のことを知りたかった。 だが既に死んだ身。　どうしようもない事は自明だった。 そして、禁忌を侵す。　死んだ時から感じていた空間と時間の存在…それを掴み、捻じ曲げる。 死んだ場所が良かったのか悪かったのか、レネゲイドが密集しやすい場所のようで限界を超えた力が出せた。 時間を死ぬ前に、魂を元の場所に、そう、時間逆行である。 時の神『クロノス』に逆らうような所業、当然代償がないわけではなかった。 体はないはずなのに引き裂かれるような、体中を掻き回されるような途方もない痛みと、 魂そのものを乱されるような強い飢餓感。 意識は暗黒に落ち、その後"目が覚めた"。 雪化粧が覆った更地の上、満月の元で目が覚める。まるでさっきのが夢だったかのように。 だが、夢などではない。目の前には先ほどまで一緒に現世と常世の狭間にいた少女が居たのだから。 ▼時を戻した代償 魂だけの状態で限界を超えたありえない力を出したため、魂の一部に欠損がある。 そのせいで器(元の体)に戻ったあとも後遺症として痛みを感じにくい体になっている。

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