タグ： 朝霧

ある男が娼婦と出会った。 娼婦は男を誘うが男は一目惚れしてしまう。 夜を断り、代わりに日々女の元に通うようになる。 そしてその努力が伝わり、誠実な付き合いの末1人の子を宿す。 その子は恵と名づけられた。 しかし子育てのストレスは溜まってゆく。 女からその小さい子に暴力が振るわれる。 彼が3歳になった頃、女は出ていった。 今度は男が代わりのように殴るようになった。 5歳の頃、幼稚園で初めて出来た友達にそれは普通じゃないと指摘され大きなショックを受ける。 この頃から気象、特に頬に当たる雨が気持ちよくて好きになった。 6歳になると、男が新しい女を家に連れてくる。 その日から男の暴力はピタリと止まった。 7歳。幸せだった。 痛くない、普通の家庭。その喜びを新しい母親と父親と噛み締めていた。 母が子を孕んだ。 妹か弟か楽しみだった。 妹が産まれた瞬間に母親が死んだ。 妹は生前の母と父により醒と名づけられた。 それが産まれたせいで、幸せな生活がまた崩れていった。 父親はまた彼を殴り始めた。 10歳、家を出ていった。 1番好きな天気の日に出ていった。 森の入口で座っていた。 2日間そこで暮らしていると、ある大人が手を差し伸べた。 孤児院に拾ってもらった後、雨森という名を貰った。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ