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「女の子は笑っているのが一番だ。それが俺の隣であれば、もっといい」 「師曰く、”事件とは絡み合った”意図”であり、それを解けば、何者かの”意図”もおのずと見えてくる”。洒落のつもりだったのかね」 「戦いは兄貴仕込みだぜ。まあ、少々”情熱的”だけどな」 「さて、可愛いお嬢さん、俺のハーレムに加わらないかい？」 10年前、目が覚めたとき、自分がだれで、ここはどこで、そんなこともわからない赤ん坊だった。 今までたどったはずの7年がぽっかりと空いたまま、俺は一人のエージェントに引き取られる。 そのエージェントはUGNでも屈指の実力者であり、事件の影で暗躍していたという”悪”と呼ばれたオーヴァードすら捕縛へと導いたという。 彼の元で、自身の記憶を探りつつ、助手のようなものをこなしていた。 しかし、4年前、その生活も唐突に終わる。 師であるそのエージェントは恨みを買うことも多かったのだろう。ある日、意識不明の状態でUGN管轄の病院へと運ばれた。 天涯孤独になるはず……だった。 まるで、このことすら予測していたかのように、次々と状況が一変し、一月もたたないうちにとあるUGNへと身を移すことになった。 UGN支部長　朝日野　新。 後にこっぴどく戦闘訓練やUGNエージェントとしての在り方を教えた兄貴分のような存在だ。 彼の保護下の元、今までと変わらず、何不自由のない生活を送っていた。 そして、3か月前。 戦力として一人前と判断された俺は小賀坂という男のまとめるUGN支部へと転属する。 この男、どこかで見たことがある気がするが、全く記憶にない。 ここまでの経歴で女の子が大好きな理由がないって？ それは仕方がない。それは俺の天性的ものだからだ。 女の子が泣いている姿は心が痛む。どうせなら笑ていて欲しい。そして可愛い女の子たちを集めていっそハーレムを作りたい。 それくらいの度量のある男になりたいと強く思うのだ。 師からの教えも、兄貴の生き様も何もかも飲み込んで、ただ「女の子に笑ってほしい」という願いのためだけに。 その気持ちがどこから来るのか、それが何なのか、そんなことは関係なんてない。 ------------------------ 仮メモ用 小賀坂　但　あなたが何を知っていたのか。俺には分からないが、けれど、目をかけてくれたこと。それには感謝いています。

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