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趣味の武術や職業柄、引き締まった体をもつ成年。かといって筋肉だるまではない。 愛想はよくないというか、人見知りではあるもののそれなりにコミュニケーションはとれる。 振りまく笑顔がないだけだ。 大学には行っていないものの自衛隊で経験を詰み、 年齢なりの教養は備わっている。 武術のほかに機械いじりを精神統一の修行のひとつとして、また単に達成感のため好んでいる。 特別器用というわけではないが黙々と静かに時間をかけて確実にこなすことが好き。 非人道的な場面もあり、目的のために命令無視をする場合もあるため それが原因でなかなか地位は上がらない。 月に来た理由 曽祖父はロシア人であり、宇宙開発競争に中心となり携わった人物だった。 結果的にアポロ１１号の成功とロシア側の敗北によって政治的使命を終えたため 開発資金は大幅に減少し失敗者としての烙印を押される。 月への着陸は一族の男児の悲願として祖父、叔父なども宇宙開発や調査員を志すが まるで呪いのように誰一人として叶わなかった。 そんな中、祖父が日本に渡り現地女性との間にできた娘、 その娘と日本人男性の間に生まれたのが(クオーター)昴である。 祖父に育てられた昴は日本人ながらもロシア人としての自覚が強い。 祖父を尊敬する昴にとって月へ行けるという願ってやまなかった機会に 月へ行けば先日死んだ祖父への手向けなるのではと、迷いなく月へ向かうことになる。 なぜ月に来たのか、と本人に聞くと「家族のためだ」としか答えない。 マーシャルアーツはシステマとして習得。 師匠は血の繋がらないロシアでの祖母、エカテリーナ＝コノバヤ。 ロシア名はスベル＝コノバヤといい、本人はこちらを本名として生きてきた。 しかし実際は紛れもなく日本国籍であるため、自らロシア人だと名乗ることはしない。 だからといってロシア人としての誇りがない訳ではない。 何度か公に、また親しいと思っていた人物にロシア人だと名乗った事により、 異国人として排除、制裁された経験があるため隠している。 なのでロシア名や秘めるソビエトの誇りは誰にも明かさないが胸にはしっかりと刻まれている。 故にアメリカ人に対する嫌悪感は人一倍である。 月で生き延びたことにより怨念のような感情は浄化された。 アメリカを必要以上に憎むなどはせず、 一族の為に生きる人形でもない。 昴は昴としてこれからを生きることにした。 月から戻った後は自衛隊を辞め、 現在はロシアの宇宙開発施設にて重力の研究を行っている研究所のアシスタントとして切磋琢磨している。 まだ未熟なため、これといって役に立てている実感はないが諦めるつもりもない。 どんな形であれ昴は結局宇宙が大好きだから関わっていたかった。 ICV　神尾晋一郎 (通過) 月面世界 お酒こわい(二次創作時空として)

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