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あまり名の知られていない日本古美術家の跡取りだったが審神者適性を認められ、時の政府の用意した本丸に少し前から務めている。 もともと日本刀を専門にしている家で、小さいころから刀剣を目にする機会は多かった。 審神者としての能力は高くないのだが、幼いころから勉学に励んだかいもあってか古美術家としては恥ずかしくない知識量を持つ。しかしその副作用として一部の常識に欠けるところがあるがご愛敬。 近侍に陸奥守ではなく小夜を就かせているのは、単に「初鍛刀ではせ参じてくれた刀剣男士だから」というより、小夜の言動に己の不器用さを重ねているのかもしれない。そんなコンビを陸奥守はその様子を温かく見守ってくれている(どっちが主だ)。 重大な弱みとして、審神者適性がギリギリ合格ラインということが挙げられる。鍛刀された小夜を顕現させただけで力を使い果たして寝込んだり、頑張っても三振り程度しか時間跳躍させられなかったり(活撃一話以下)、自身が時間圧にほとんど耐えられなかったりとボロボロ。審神者研修期間中は、教官たちの間では「赤点王」とか「補修常連」と(半分ジョークで)呼ばれていた。 当然、他の本丸と比較しても戦力は底辺レベルで、危険度の低い案件を優先的に回してもらっている有様。それが更に戦力拡充をの足を引っ張るという悪循環に陥っている。刀剣男士たちは気を使って励ましてくれるものの、審神者としては大きなコンプレックスになっている。それだけに今回の懇親会は、顕現済みで腕の立つ刀剣男士と出会えるチャンスであり、大きな期待を寄せている。家紋の入った一張羅(動きにくい)で臨むほどである。 なお、小夜には個人的に話すときは「ふみなり」と呼ぶように言ってある。その名付け親は将棋の好きな祖父で、「歩が三つ成れば必勝」という縁起の担ぎ方である。(文成自身は将棋より囲碁のほうが好きなようだが) あと、嫌煙家ではあるが煙草セットを持ち歩いている。

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