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自分を殺して生きてきた、妹のためだと、自分のためにもなると、言い聞かせて、殺した。 それにより乖離してしまった精神に気付いたのはいつだろうか。オーヴァードになる以前からか、なってからか。 　　バーカ、オレはお前とずっと一緒にいたっての。 父はギャンブルにまみれ、まれに帰ってきては母や自分たちに暴力を振るう。 それに耐えていた母は、いつしか体を壊し、自分の命を落とした。 　　自業自得だ、あんな奴捨てていなくなっちまえばよかったものをよ。 そんなことになってたまるものか。自分は自分を殺さない。 　　おいおい何言ってるんだ、もうお前は死んでるぞ。 覚醒のきっかけは、テロ事件に巻き込まれたことだ。 妹を守り切れない自分の弱さを恨んだ、怒りさえも覚えた。 　　あの時のお前の感情、最高だったぜ。 それをきっかけに、力を得た。ただ、もう一人が表に出やすくなってしまった。 　　オレとしては嬉しい限りだがな。 自分の言うことに自信が持てるようになった、行うことに自信を持てるようになった。 　　そういうの力に溺れるって言うんだぜ、自惚れとも言うぞ。 本当は殺したくなんてない、この言葉の重みに、耐えられない。 　　殺したくて殺したくてたまらないぜ、早く次の仕事をよこせ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 口調が女性口調な男子大学生。少し変わったところがあるのは、裏の人格「ハイド」を必死に隠すためでもある。 普段の口調はアタシ、裏の人格はオレ。 たった一人の家族である妹に年相応の格好や生活をさせてやれなかったことを悔やんでおり、UGNエージェントとして稼いでいる。 生活費と、自分の学費と、妹の学費と、妹の進学費を稼げるこの仕事は本当に助かっている。 基本的に妹第一優先で、自分はいつも二の次三の次。わりかしシスコン。 妹と同時に覚醒。妹の覚醒は「死」、その姿を見て覚醒した。妹はイリーガルとして働いているが、危険なこともさせられるので不安。 大学ではこのキャラが割と人気で、男女問わす相談役のような立ち位置にいる。 将来の夢はファッションデザイナー。

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