タグ： セルビア人 庭師

本名:イヴァン(イヴィツァ)･クズマノヴィッチ《Ivan(Ivica) Kuzmanović》 和名:葛間 いび太《くずま いびた》　いびの部分は本来「揖斐」だが読み書きが難しいという理由で普段はひらがなで書いている 特徴:スポーツ万能(跳躍+30、拳銃+10、投擲+10、組み付き+10) 警視庁特殊犯罪捜査零課所属の警察官。少年期よりコンピュータやネットワークに慣れ親しみ、技術と知識を評価されている。 その実力はマサチューセッツ工科大学への留学時代、小規模ながらIT企業の立ち上げに関わり基幹システムを一人でくみ上げたほど。 専攻は電子工学だったがコンピュータセキュリティも同時に学んでおり、今ではそちらのほうがメインになっている。 27歳の時に帰化外国人ではあるが特殊技能枠で警視庁サイバー捜査官として採用される。 以後は勤務優秀な勤務態度と成績だったこともあり、情報化の進む警視庁の各部署に"助っ人外国人"的な立ち位置で異動を繰り返し、セキュリティ強化と情報化に貢献する。 その後零課の創設メンバーに抜擢され、3年前の凄惨な事件を経て現在はセキュリティを一手に引き受け立場となっている。 趣味はサッカー観戦とサッカー。帰化したことでJユースに選抜されかかったこともあるが、熱狂的なセルビア代表のファンというのもあり「祖国に弓は引けない」と断った経緯を持つ。 喫煙者であり、眼鏡を着用する。視力はそこまで悪くないがデバイス操作が多いためブルーライト軽減眼鏡を愛用している。 冷静な言動と合理的な判断の裏側には、明確な線引きと絶対的な家族愛、そして目的のためには手段を択ばないハングリーなサバイバル精神が根差している。 普段から涼やかな表情でデバイスに向き合っているが、経歴はかなり凄惨である。 旧ユーゴスラヴィア出身でルーツはセルビア。4歳の時に本国の民族運動が激化したあおりを受けて半ば難民と化し一家そろって出国。 陸続きというのもあってチェコへと亡命するも受け入れられず、1年ほどオーストリア、ドイツ、フランスと転々とする。 結局欧州では安住の地を見つけられず大西洋を渡るも、当時のアメリカの国情もあって職を見つけられずやはり2年ほどで出国。 最後の希望とばかりに、高度成長末期の日本であれば職が見つかると信じてやって来るも、難民申請は不認可。さらにバブルの崩壊で一家は離散。 露頭に迷っていたところ行政に保護され、強制送還の可能性すら浮かび上がった中ようやく難民申請が通り、特殊永住権を獲得。 皮肉にも家族すべてを失ってようやく安住の地を得て、岐阜県の施設へと引き取られた過去を持つ。和名の「いび太」は本名をもじったのと、岐阜県を流れる揖斐川から名付けられた。 不幸中の幸いか施設の中でも優れた頭脳を持っていたため学業に苦労はなく、5年以上居住したことで帰化申請も通り奨学金で大学に通うこともできた。だが現在に至るまで20年以上探しても、離散した家族とは未だ会えていない。 というのも両親は一家離散後5年ほどで亡くなったと判明しており、遺された最後の家族である妹もその足取りが杳として掴めていないからである。 ――その後、二か月の謹慎期間の後、同僚の葬儀に現れたかどうかは定かではない。が、謹慎明け間もなくゼロ課の名簿から葛間 いび太の名前は削除されている。 数か月後、南 玲子の墓地近くにある町でアマチュアサッカークラブの指導者を始めている姿が見られるらしい。

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