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鹿條 有理(ろくじょう ありみち) 大日本帝国陸軍大尉。5年前より帝都憲兵部に所属する騎馬憲兵であり、元は習志野の騎兵第一旅団傘下の近衛騎兵連隊に所属していた。 「見目が良く威風堂々、素行良好で性格に難無し」という理由から憲兵へと転属させられたことに不満を持っているが、転属された要因の一つでもある謹厳実直にして質実剛健な性格のため手を抜くこともなく真面目に憲兵として働いた結果、帝都憲兵部からの評判は上々、直属の上官や総務部長の覚えも良く出世街道を邁進と、騎兵連隊への復帰の目処は立っていない。 もともと最近帝都を騒がせている「メイキン･ウーピー」なる女性の噂を知っていたが、指揮下の憲兵部員の中にも被害者が出たことから公序良俗を乱した容疑での事情聴取を計画。 その折に知人経由で「帝都変態倶楽部」からの調査依頼の話を聞き、調査完了の際には憲兵部へ身柄を引き渡すことを引き換えに協力することとなった。 実家は華族である鹿條家。爵位は男爵で、父有正は日露戦争で長沼挺進隊の一員として奮闘したという尚武の気質を持つ一族である。 ルーツは公家の一種である羽林家の六条家であるが、宗家は戦国時代において一度断絶している。しかし分家筋の中には狩猟で糊口をしのいでいたという武技に長けた一族があり、後に再興された六条宗家ではなくその家が実際の祖先になった。 やがて一族が徳川幕府に仕えると、当時の当主が鹿狩りの勢子として三代将軍家光の信任を得たことや、当主自ら狩った見事な大鹿を献上したことで偏諱と鹿條の苗字を与えられる。 以後は幕府付きの狩人一族として公家出身ながらかなりパワフルでワイルドな江戸時代を送り、狩猟技術に役立つとして乗馬と射撃の技術を磨き続ける。 その結果、戊辰戦争では五稜郭包囲まで幕府側に付き従い、尚武の気質を買われ恩赦されると西南戦争で活躍。華族の位を得て日露戦争でも騎兵として大いに武勲をあげた。 有理はそんな鹿條家の子息。二人の兄と一人の弟、姉と妹が一人ずつという結構な大家族の三男坊である。 ちなみに、縁戚に呉條という似た経緯の一族がいる。 拳銃:狩猟一族としてのたしなみ ショットガン:狩猟一族としてのたしなみ、鹿撃ちに ライフル:狩猟一族としてのたしなみ、熊や猪相手に サーベル:騎兵としての必須技能、騎兵刀の取り扱い 聞き耳:憲兵としての必須技能、聞き込みなど 目星:射撃技術の一環として、周辺索敵など 乗馬:騎兵としての必須技能、それなりに優秀 ナビゲート:憲兵なので道をよく聞かれる 信用:実直な帝国陸軍将校の証左 説得:憲兵としての必須技能、尋問や事情聴取など ロシア語:日露戦争でのコサック騎兵の精強さを父から聞いて、騎兵について学ぶため

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