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「私には役目がある、きっと、この力で」 「どいて。私には、やらなくちゃいけないことがあるのよ――！」 氏名：倉岡美崎(くらおか　みさき) 　一般人。黒い長髪と赤い目、黒ニーソ。 　黙っていれば楚々とした美人であろうものの、後述するフラフラと居場所を求めて彷徨う性質から理解者に恵まれない。 　何かと厄介ごとに首を突っ込みたがる悪癖を持ち、漠然と『己は此処にいるべき人間ではない』と考えている困ったちゃん。 　現在は一般家庭で暮らしているが、元は大手財閥の娘で、幼少期に母親から縁を切られて分家の家に引き取られ育った。 　落ち着いた素振りを演じているが根は激情家で頭も悪く、気が逸りがち。それは自分も認めている欠点である。 　発現した異能は『失墜する黒鉄伯<Lead Zeppelin>』。重力と磁力を体の末端部から発する能力。効果範囲が狭いものの、力の方向や力場の調整に高い集中力を要する重力・磁力操作を感覚的に操作できるため、近接戦闘において有利となる。 　これを用いて足場の安定化と重心移動、移動の際の力の移動を調整できるため、如何なる場所でも安定した戦闘力を発揮できる。 　まだ効果をうまく使いこなせていないため、足先に発生させた重力塊を、電磁加速・調整した足によって直接的に叩きつける用法を基本としている。 　本来は重力子と光子の双方を操ることで念動力のように物体に働きかける能力だが、本人が力の使い方をマスターしていない関係から自身の身体周囲に対してしか発揮できない。 　 　名前の由来は70年代のUKロックバンド『レッドツェッペリン』から。その由来はLead ballon(大失敗の意味)と飛行船ツェッペリンをかけたもの。 　必殺技であるStairway To Heavenも歌詞の意味の一説では『愚かな選択をして天国の階段を一段ずつ買っている女と、それを見てまだ道は選び直せるあなた』という構造をとっている。 　いずれも道を戻れるにもかかわらず、間違った方向にばかり進んでいく彼女を暗示している。 出自： 親戚と疎遠 　実の両親とは既に離縁しており、現在では分家の家に住んでいる。現在の姓も分家の家柄のもの。 　元の家柄は資産家であったが、裏でFHと関係を持ち、不正な金を融通していた経歴を持つ。 　しかし後述する事件をきっかけに当時の資産家の主である彼女の父親が死亡し、その際の諍いで母親と疎遠の状態になる。 　 経験： 被害者(一般社会) 　すべては、不運な偶然の連鎖であり。或いはそれを人は運命と呼ぶのか。 　発端は、財閥のパーティ会場の裏で起きたFHとの会合。UGNはその情報を事前につかみ、双方の組織が接触するタイミングを見計らって差し押さえる予定でいた。 　しかし当時、幼い頃の彼女はパーティ会場の中手違いでランプを倒してしまい、会場が火事に見舞われるというトラブルが発生。それが災いして差し押さえの計画はFH側に露見し、已む無く作戦は強行作戦に移行。 　戦闘は一際激しいものとなり、死者十数名を出す大混戦となり、徒に犠牲者を出して作戦は失敗。FHと財閥の関係は半ば蜥蜴の尻尾切り同然に断ち切られ、実際にどのような関係にあったのか分からないまま。ただ確かなことは、その時の犠牲者の中には、美崎の父も含まれていたということだ。 　事件は火元不明の火災の発生ということで表沙汰では処理されたが、その結果美崎とその母は『美崎の起こした火災で父は死んだ』と勘違いするように。 　母親との関係が悪化している原因で、美崎にとっても『己のやるべきこと』という妄念を刻みつけた一因となった。 　己はいずれ、それを償うために成すべきことを成さねばならない、と。 　そうした贖罪の意識は、能力の発現に伴って悪化していくこととなる…… 邂逅： 　いいひと(谷修成)感情：慈愛/偏愛 　事件の捜査に携わり、傷心の彼女と接点を持つ。 　死んだ父親の代わりを求めている節がある。 シナリオロイス 　綾瀬真花 　　親しい友人で日常面で色々と世話になっている。彼女の過去について多くは知らないが、彼女の行動に多少の理解は示している。

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